先日、仕事から足を伸ばして福島の温泉に行きまして。
山あいの、川ぞいの。
朝、外はマイナス5度。
早起きして風呂に行くと、広い浴室内は湯気で煙っています。
壁一面の窓も曇って、外の雪の照り返しが浴室の湯気に乱反射。
12、3メートルはあろうかという湯船の、向こうにいる人影もぼんやりとしております。
自分はどこにいるのかしらんと思いながら湯に浸かります。
母の胎内にでも戻った感じ。
扉を開けて、露天風呂に出ると、一転、マイナス5度の空気。
ちょうど川は目の前。そこから十数メートルの落差で滝になっています。
滝壺からのホワイトノイズ。露天風呂から上がる湯気。向こう岸の森、雪景色。
これまた、どこにいるのかしらんという世界。
間違いなくこりゃ、マイナスイオンだらけよねと、
露天風呂に浸かりながら、深呼吸を試みます。
ところが。
マスク生活のためか、そういえば、深呼吸をしていなかったのかもしれません。
なかなか、すっと吸い込めず。
なんどか少しずつ、胸に空気を呼び込みます。
ゆっくりと。
なんども。
次第に胸が広がって、胸の奥深くまで、滝と湯と森の気が、沁みこみます。
何がマイナスイオンかわかりませんが、
身体が喜んでいるようで。
そのまま何度も、
深呼吸。森呼吸。真呼吸。
なんだか懐かしい、
深呼吸。森呼吸。真呼吸。
忘れちゃいけないですね。
深呼吸。森呼吸。真呼吸。
きょうもイイ日に。