松井秀夫のブログでセミナー
八幡商業に見るヴォーリズの建築!
八幡商業高校は創立123年になる歴史ある高校です
多くの財界で活躍する方々が輩出されたのですが、
資料館を出ますと夕闇がとっぷりと暮れていましたが
今の校舎はヴォーリズの設計によるものですが、
色んな改修がされて来ていて、ヴォーリズの面影を
残すところも少なくなってしまったと言われてました。
この写真は玄関にまだ残る当時の建築の姿です
昔は凝ってますね、ヨーロッパの様式が生きてます
如何にも西洋建築と思われる雰囲気があります。
正面から今度は2階に案内されたのですが、
鉄の扉が重々しく開けられました(ドコなんやろ?)
ワザワザ、本当にありがとうございます
ここにはヴォーリズの雰囲気が残ってますね
入ってすぐ左を見たものですが、立派な暖炉です
その上の照明も時代を感じさせるイイ雰囲気の
照明ですね。
LEDの時代になると、どうなるんだろうなんて
暖炉の台を見ますと、なんとホンマもんの
大理石の一枚板が使われています。
最初の校舎正面の写真をもう一度見て頂きますと
写真の屋上に長方形の突起物がいくつかあるのが
見えると思います。
これは昔使われていた煙突だそうです。
そういえば、前の総理官邸にもあった様な気がします
その暖炉の右上に校歌が立派な額に修められています
作詞者は何と、あの「荒城の月」などの
作詞で有名な土井晩翠さんです。
内容が違いますね!如何に当時の人々が
この学校に期待と力を入れられたかが窺えます
特に3番の歌詞にあります様に、国際的な人間を
作り、世界に乗り出して行くんだという心意気は
今の時代に再び必要なものではないでしょうか。
八幡商業学校・校歌 -第3番-
印度の珠玉(しゅぎょく)アラビアの 香(こう)も集めん南洋の
珊瑚琥珀(さんごこはく)も欧の西 送らん道や幾万里
潮(うしお)と共に舟を駆(か)る
貿易風(ぼうえきふう)の名もよしや
こうして、地元にあっても知らない事が多い事に
深い感慨を覚えつつ、地域にある素晴らしい
価値を歴史をもっと大切に、また価値をもっと
見出して行かないといけないという、使命感が
ふつふつと湧いてくるのを胸に秘めて、もう
真っ暗になった八幡商業を後にしたのでした。
ではまた。







