100歳まで生きるヒント
第2回目 参ります
予告をしていたように
世界一のガン病院と名高い
アメリカ テキサスはヒューストンにある
MDアンダーソン病院へ視察にいったときのお話をします
2011年の2月に
私は初めて ヒューストンを訪ねました
同時にMDアンダーソン病院にも
初めて足を踏み入れたのです
めったなことでは行くことのできない
世界一のガン病院、MDアンダーソン
世界中のガン患者が集まってくるところです
巨大な病院でした
ビルがひしめきあって建てられていました
よく見ると
ビルの最高部分には
人の名前が書いてあるのです
そうです
MDアンダーソン病院で命を助けてもらった人が
ビルを寄付しているのです
寄付控除が日本とは違うアメリカらしい風景でした
ヒューストンは病院の街としても有名らしく
世界に名を知れた小児病院もあるそうです
それゆえに 一日中、救急車のサイレンが鳴り響いていました
私がどうしてMDアンダーソンを視察できたかといいますと
大切な友達の一人が
日本では助からないと宣告を受けたにもかかわらず
MDアンダーソン病院で助かり
5年の歳月を過ぎて
最後のガン検診へ出かける時に
私も連れて行ってもらったのです
友達の病名は急性リンパ白血病
余命2週間と宣告を受けたのでした
日本の病院では助からないと思った友達は
藁にもすがる気持ちで
MDアンダーソン病院へ電話を入れたのです
ところが
全世界からの予約でぎっしり・・
キャンセル待ちとなったのです
幸いなことに数日後
フランスからの予約がキャンセルになった知らせが入ったのです
彼女は体にムチを打って渡米したのでした
数日後には死が待っている状況でしたから
一人で飛行機に搭乗できるわけがありません
点滴をつけて
サポートしてくれる人と一緒にヒューストンを目指したそうです
そんな彼女を待ち受けていたのは
病院側からの治療プランの選択
つまり・・・
松 竹 梅
あなたはどのコースを選びますか???
当然 コースによって値段が違うわけです
大まかなコースを選んだあとも選択は続いたそうです
どの注射を ??
一日何本打ちますか????
治療前に治療代が計算されるのですよ!!
私が友達に同行した検査も同じことでした
翌日、早朝から友達の検査ははじまります
腰の骨の細胞をとって検査をするのですが
その際も 前日に検査代金を支払っていないと
その検査は受けられないシステムになっていました
つまり・・
アメリカでは医療は
ビジネスなんですね
日本ではあと数日しか命がない患者を前にしたら
お金よりも先に治療をしますよね
ところがアメリカでは
前金で治療代金を支払わないと治療はスタートしないのです
友達の話によると
抗がん剤によって
一晩で 13キロの体重が増えた日もあったそうです
ありとあらゆる 抗がん剤を使って
ガンを叩き潰す治療方法らしいです
しかし・・・その苦しみは耐え難いもの
うめき声が
あちこちの病室から聞こえてくるんですって・・・
MDアンダーソン病院のそばには
待機する家族や患者のために
ホテルがありました
友達と私はそこで宿泊をしたのですが
ホラー映画じゃありませんが
背筋がぞっとするホテルでした
きっと 治療の苦しみや
生きていたい思いを残したまま
亡くなってしまった方の気持ちが
建物にしみ込んでいるようなホテルでした
友達は見事に生還したんですよ
余命2週間と宣告をうけた友達でしたが
7か月間 ヒューストンで戦い抜いて
大枚をはたいて
生きて日本へ帰ってきたのです
その後 私は彼女と知り合い
とても仲良くなって
最後のがん検診に(5年後の検診)
同行させてもらって
MDアンダーソン病院へ行ったわけです
日本と違って
血圧だけをはかる医師
問診だけをする医師
問診をチャックするだけの医師
何人もの医師の診察を終えて
最後にリーダーの医師にたどり着くような診察システムでした
日本ではすべてのことを
ひとりの医師が行いますが
まったく違っていました
日本の治療とアメリカの治療の違いを
自分の目で確認することができた貴重な視察旅行でした
視察を終えて
強く心に誓ったことは
絶対に病気にならないぞ
これにつきます
そのためには努力が必要です
毎日の生活が体を作っていくことを
決して忘れてはなりませんね