つぶやき漫画8
今だったら止めるかもしれませんね。当時も『騙される奴は気の毒だけどアホだなぁ・・・』と思ってましたが、僕も充分クズ野郎だったし、それに若かったので自分や自分の周りのことで精一杯で、『名前も顔も知らない下心いっぱいの愚か者』達をわざわざ助けようなんて余裕は無かったのでした。
坊主頭の男の子は恋多き男でしたが全くもてず、次々と女の子に告白しては玉砕を繰り返すので、そのうち女の子の間で『告白魔』扱いされてますますモテなくなる負のスパイラルに陥ってました。
彼が告白した女の子の中でひとり『天性の小悪魔』がいて、ふたりで遊びに行く約束をOKしては直前(・・・それこそ男の子が待ち合わせの場所に着いた頃とか・・・)になって急用が出来たり身内が病気になったりしてキャンセルになる・・・と言うことを繰り返していたのでした。
男の子の告白や『俺のことどう思ってるの?』と言う質問は上手くはぐらかし、それでいてメールでは別人のように甘え、『あなたが男友達の中で一番好き』とか『あなたが彼氏だったら楽しいだろうな~』とか『そんなに優しくされたら好きになっちゃうよ?』※とか思わせぶりなことを言っていたようでした。
※つまりは、『今は好きではない・・・』
女の子には学校に方想いの相手がいるようでした。「でも私のこと眼中にないみたい・・・もうあきらめようかな」とか、「ちょっと望みが出てきた。がんばってみようかと思うけどどう思う?」とか聞いてきては男の子の心を揺さぶるのです。
男の子は相談に乗る『フリ』をしながら、『あわよくば自分が彼氏になれるんじゃないだろうか?』と言う希望と、『やっぱりダメだ・・・』と言う絶望の間を行ったり来たりしてる内に、『振られたらすぐ次!』がモットーだったはずの告白魔が、その女の子にだけは夢中になっていったのです。
彼は自分が翻弄されたことを他の男にも味あわせてやろうとサクラのバイトをしていたのか?サクラのバイトをしていたから天誅が下ったのか?どちらかはわかりませんが、その後彼が高校を卒業してフリーターになり、女の子が職場を去り音信不通になった頃、同じ職場の別の女の子に『おいた』をして、その女の子の彼氏(男の子のことを兄貴のように慕っていた・・・)にボコボコにされて、その職場も、その街からさえも、永久追放されたのです・・・・今どこにいるかは僕も知りません。
※追記はアメーバにより削除されました。
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