現地で見た米大統領選、強靭化した共和党と極左化する民主党、メディアが伝えない真実…山中泉との対談 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 トランプ氏暗殺未遂事件とヴァンス氏の指名でトランプ共和党は結束を固めて盛り上がり、民主党のハリスの方はヒラリーのときと同じ現象が起きている。またメディアの偏向報道で日本人は騙されてはいけないようです。民主党はウォルツ氏指名で極左政権に…。

 米国から前週に帰国したばかりの山中泉氏に、現地で見てこられた米国大統領選の模様をリアルに語っていただきました。

 

トランプ政策は12年間の見通しが立ったそうですが、ハリス政権になればウクライナ戦争は続き、グローバリズム支配はますます強化、世界は混乱の度を強める…こんな予想になりそうです。経済政策でもトランプの方が米国民の人気は圧倒的に上です。

 どっちが勝つかよりも、どっちが日本の国益にかなうか、で、大統領選を私たちが見ることができるよう、日本のメディアはこれ以上、本来の使命を怠らないでほしいもの。

 この対談では、民主党副大統領候補に指名されたウォルツ氏(「ワルツ」ではありません)の人物像(真っ赤な左翼)や、トランプ氏銃撃事件の不審点など、興味深いエピソードが色々と披露されています。なんと、大統領の命を守る本来の使命よりもダイバーシティの方がシークレットサービスでは重要?いかにも民主党政権!

 ただ、グローバリズムという敵は手ごわい。トランプが始めた戦いはそう簡単には終わらないようです。

 

◆「山中泉氏と語る!アメリカ帰国報告~この数年続く安倍首相暗〇、トランプ暗〇未遂、ハマス指導者ハニヤ氏暗〇、イラン最高指導者ヘリコプター墜落の意味するものとは~」

 ↓↓↓

 

●銃撃されたトランプの模様とバイデン撤退劇の模様

 自分が7月前半一か月弱、アメリカに滞在した間に、トランプ暗殺未遂事件。全米で衝撃。数日後にミルウォーキーで党大会、そこに出てきた。大喝采。印象がガラっと変わっていた。表情が柔らかくなった。トランプ氏はずっと闘ってきた人間だ。NYの不動産デベロッパー、毎日が闘いの場でのしてきた男。その中で攻撃的になった人物。口のきき方がイヤだ、政策はいいという人も多いが、柔らかくなった。団結。共和党がまとまる。

副大統領候補に指名されたヴァンス。2022年の上院初当選の前から自分は注目していた。トランプのものすごい推薦を受けたので。勝ち目がないと言われた民主党の現職に勝った。オハイオはラストベルト。工場が中国に行き、ドラッグ、忘れられたアメリカ人。ヒルビリー・エレジー。アメリカンドリームをトランプは選んだ。みんな大賛成だった。

トランプが撃たれて立ち上がったあの姿。耳を撃ち抜かれて、ファイトと。自身が語っていたところでは、最初、何が起きたかわからなかったが、後ろに不法移民のチャート、それが、あのバイデンジャンプのように増えているチャート、それを見るために後ろを見ていたときだった。そうでなかったら、頭を貫通していた。チャートに感謝だ、神のご加護だと。死の一歩手前まで行って、翌週には大きな大会に出てきた。皆が感動。全米50州から。

バイデンは最後まで降りようとしなかったが、オバマ、シューマー、ペロシが降りてくれと働きかけていた。討論でガタガタになった。これはオバマ側の仕掛けであり、惨めなところを見せれば本人は辞めるだろうと。奥さんのジル・バイデンが阻んだが、ハード・ウェイとイージー・ウェイがあると。拷問してズタズタにして殺すか、ずどんと一発で殺すか。惨憺たる有様か、栄誉ある形でか、と言われた。

それまで候補者として持ち上げた人たち。2020年のときもぼけていた、それを持ち上げてきたのに、ウソだったと。バイデンは怒っていた。最後に説得したのはペロシとかシューマー。長年支えてきた。脅されて辞めたようなもの。

 

ハリスの旋風はどこまで本当なのか?ヒラリーの時と似たメディア報道、いずれボロが

ハリスが候補者に。世論調査では、激戦州ではほぼトランプと拮抗状態。ペンシルベニアは重要な州。17人の選挙人、ここの帰趨。前回はトランプはここを取れなかった。そこで今回は支持率が同じ49%。

だが、これまで報道では、ハリスは嘲笑されていた。バイデンがようやく降りてみんなホッとしたが、8月7日までに候補を確定しなくてはならず、時間がないからハリスしかいないとなったもの。選挙資金は他に渡せない。ミシェル・オバマもなかった。

特に白人女性の支持率が拮抗。トランプは女性からも人気あるが、黒人女性から人気がない。黒人男性からはとる。しかし、ハリスは白人女性から48%とっている。黒人女性からどれだけとれるかが重要だが、一度も自分を黒人と言ったことがない。インド系だと。米国では黒人といえばやはりアフリカ系。インド系も黒人もお互いに認め合っていない。

ハリスの支持率はかなり作られていて、ご祝儀相場。無党派層だと圧倒的にトランプ。55:41だ。元々、ハリスは評判が良くなかった。サンフランシスコは超過激なラディカルな左派の街、ホームレスのたまり場。市が食料を彼らにあげている。ハリスはそこにいて、人気があって、当時の男性市長に色仕掛け。不倫。そういうものを使って上がっていった。だから、女性の人気は無かった。民主党の予備選でも1%もとれなかった。検事をやり、上院議員にはなったが、検事時代も、黒人の軽犯罪をつかまえて全部刑務所に。黒人から反感。

2016年のヒラリーを思い出すとよくわかる。あれだけ素晴らしい女性初の大統領と、ニューヨークタイムズやCNNは持ち上げ、その翻訳を日本のメディアはやっていて、日本人はそうかと思っていた。しかし、自分の周りの人たちは入れないと言っていた。同じ女性から嫌われていた。似た雰囲気を感じる。民主のちょうちん持ち軍団が同じ言葉。

ハリスはバイデンと一体でやっていた。それでこの経済、メキシコ国境の壁。犯罪とインフレで米国人の生活を壊したことに責任。しかし、そういう報道がない。いつものように騙される日本人。バイデンノミクスと言われたが、インフレをあげてしまった。インフレ=増税だ。ガソリン代と電気代が上がり、それで食料品も。

バイデンはパイプラインを締めた。世界もそれに巻き込まれた。金利が上がった。トップ10%以外は本当に苦しい生活の中で、景気がいいなどと言ったら怒られる。株が上がっても、トップの人たちが買うだけ。日本も同じ状況。

ハリス人気は、上げる目的でやっている。彼女しかタマがない。勝ち馬にするしかない。支持率といっても、CNNの統計はCNNの視聴者しかとらない。統計ばかり見ていても仕方ない。経済政では、圧倒的にトランプ人気だ。イミグレも同じ。中絶は、トランプは保守派、完全禁止までやると、無党派層の女性たちも自分たちの権利をとなる。共和党の女性の中にもそういう人たちがいる。Foxでのディベートでハリスのボロが出る。

 

ヴァンス氏指名で共和党の立ち位置が明確化、12年間トランプ政策を

ヴァンスさん、共和党の副大統領候補指名の意味合いは重要。ダントツに若い。39歳。トランプは撃たれたときに考えを変えた。二回目がある。万一のときにすぐに次を任せる人を。副大統領として4年後はまだ44歳、そのあとに二期8年、ヴァンスでやれる。12年間、トランプ政策ができる。

トランプの長男が推した。前からヴァンスに注目。バノンやカールソンもそう。理由は、ウクライナ戦争への莫大な支援につき、保守派の議員たちはこれ以上支援を送るべきでないとしていた。腐敗の国の代表がウクライナ。ヴァンスは、これ以上のウ支援はすべきでなく、メキシコ国境、自国のことをやれと。トランプジュニアはそれを見ていて、父に近いと。ヴァンスはアメリカファーストで、トランプに最も近い主張。

オハイオ州、ミシガン州、ペンシルベニア州、昔は工場で栄えたが、ガタガタになって悩んでいる人が多い。そこにコネクトできる。ドラッグでガタガタの家庭が山のように。トランプが共和党を作り変えた。ミドルクラスと労働者の党に。逆に民主党はエスタプリッシュメンとの党に。ヴァンスは、それをはっきりさせた。

共和党では、次の世代のリーダーたちが輩出している。頼もしい党に。トランプに何かあってもトランプ路線が続く流れ。最近、トランプだけに任せてはいけないという声が出ていた。一人に頼ってはいけないと。

自著「アメリカの終わり」に記述。2020年の不正選挙のこと。そして、BLM(BLM国際ネットワーク、全部マルクス主義者)が差別反対で勢力を拡大。その暴動が20年夏。忘れられたアメリカ人、オハイオなどのスウィングステートの大量の職がない人たちのことをかなり細かく書いている本だ。そこにヴァンスのことを詳しく書いてある。

 

民主党副大統領候補に指名されたウォルツ氏はどんな人?これで民主党は極左政権に!

民主党の副大統領候補は党内でもサプライズだった。最終残った3人。シャピロ・ペンシルベニア州知事(写真左端)、ケリー・アリゾナ州選出上院議員、そしてティム・ウォルツさん(写真右端)。年に見えるがまだ60歳。本命はシャピロとされていた。

シャピロ氏は、ペンシルベニア州で61%の票を取っている圧倒的に人気の知事。7つのスウィングステート、それで大統領選が決まるが、ペンシルベニアは17人と選挙人の多い州。ここは民主か共和かで動いてきた州。この17人で大統領は決まるとも。

あけてみたら、地味なウォルツ氏に。ハリスが6人と面談。シャピロはユダヤ系、頭が良い、弁が切れる、戦略的。ハリスは、この人に副大統領候補をやらすと、自分の存在感が薄くなると恐れた。また、民主党は元々ユダヤ系の党で、差別されてきた人たちに幅を広げてきたのが民主党だが、党内での事情が激変。ハマス戦争で、基本、バイデン政権はイスラエルをサポート。虐殺に対して世界中からネタニヤフが非難。

民主党の中にはアラブ系の議員も。民主党に圧力。親ネタニヤフではいかなくなってきた。シャピロはイスラエル軍での従軍経験もある。これでは政権基盤がもたなくなる。ミネソタ、ウィスコンシン、ミシガンにはパレスチナの住人が多い。

だが、ウォルツは極左。単なる左翼ではない。LGBT大賛成、子どもの時から性転換手術を親の承諾なしにできる法律を真っ先に創っている。4年生ぐらいの小学校のトイレにタンポン、移民大歓迎、不法移民に運転免許証。BLMで焼き払われた中心がミネアポリスで、黒人少年が白人警官に殺され、全米で大暴動、治安の取り締まりをこの時にしなかった知事。当時、トランプ大統領が軍を派遣といっても、断った。その点でハリスと変わらない。

サンダースが民主党で力を持っているが、社会主義者を自ら名乗っている。サンダースもユダヤ系だが、今回、シャピロを推さなかった。シャピロは中道。それが左派には気にくわなかった。ハリスが左なら副大統領は中道にして、特にペンシルバニアが重要と考えるのが普通だが、力の強い人が推したり、親パレスチナが民主党を支持していたりで、だった。

これで極左政権になることを日本では報道していない。CNNもだ。こんな素晴らしい人はいないと。ウォルツは中国を30回訪問、ハネムーンも中国に。

8月19日にシカゴで民主党大会。ここは民主党の町。今回大荒れになる可能性。全米の大学の反イスラエルの流れでシカゴに来ると。下手すると流血騒ぎ。シカゴは週末だけで100件以上の銃撃事件が起きる。それも熱い季節に集中。

 

トランプ暗殺未遂事件の不審点、シークレットサービスもダイバーシティ?

トランプ暗殺未遂で連想するのは安倍氏暗殺事件、こんなふうな終わり方があるのか。米国では第一報は「暗殺」。日本では全紙が「撃たれ死亡」。これは明らかに何らかの意図、意思が働いていると、当時、米国ですぐに感じた。県警がすぐに捜査を閉じて、全部統一教会にすり替わった。同じ雰囲気をトランプ氏に感じる。

なぜシークレットサービスが、みんなわかっていた事態をとめなかったのか。長官は上下院に対し返答拒否。トランプ側が増員要請していたが、応えていなかった。警備は手薄。持ち物検査をされなかった人たちが多数いる。自分はウィスコンシンでトランプ演説の場にいたが、夜6時の演説に朝6時から何万人も並んでいた。ゲートに武装警官、ライフルを構えて厳格な検査だった。

それが今回は間違いなく、警備が落ちていた。それをシークレットサービスも認めている。トランプが来る日だけすごい警戒、自分はそれを見ていた。もし単独犯で父のライフルで撃ったなら、事前に持ってきていないといけない。たった一人でできるのか、いくつもの疑問。

シークレットサービスのチートル長官はコネで成り上がった女性。ジル・バイデンに気に入られて女性初のトップ。女性の比率を3割にした。ダイバーシティ。だが、シークレットサービスの本質は大統領の体を自分の体で守ること。トランプは身長190センチ、ガードは大体同じ体の大きさの人がやるもの。飛びついてもトランプの頭と首が出ていた。素早く動けることも大事。何千人から選ばれたエリート集団。そこに女性3割。男性と比べて身体、筋肉量、スピード、男性とは比較にならない。チートルには大批判、それで辞めた。

 

戦争をやめられないイスラエルはアラブ諸国には勝てない、米軍も弱体化

中東でも不審な暗殺が次々と起きている。世界は悪い方向に。2024年は大乱の年に。ハニヤ氏、ハマスのトップ、イランにいるところを爆殺。イランの大統領も墜落死。中東は全てが反イスラエルの地域。親イスラエルは米国だけ。イランとの対決となると中東大戦争に。

イラン側は自制。撃つ5時間前に警告、それもいちばん遅いミサイルで、撃ち落してくれといわんばかりに。ドローンも一番安いもので。イスラエルに迎撃でバンバンカネを使わせる。イランには戦争する気はまだない。

イスラエルは過激だが、国内基盤が弱い。3人の強硬派が支配。ネタニヤフの米議会演説には民主党議員の半分が参加しなかった。この演説にも議論があった。ネタニヤフはイランとの大戦争にしたい。ただ、イスラエル軍が以前と違う。今は7正面戦争をやっている。

米国の軍事専門家の見方では、以前よりも中東の他国の戦力が高性能化されており、米国の最新のものを提供し続けていっても勝てるかどうか。以前とはレベルが違う。ヒズボラはハマスとは比較にならない強さ。だが、政治的にイスラエルも引けない。

バイデンはイランに弱腰。トランプになると、これががらりと変わるので、イラン側のテロリストがトランプ暗殺を試みた可能性が十分にある。

イスラエルとイランが本当に戦争になるなら、ロシアは黙っていない。すでにロシアとの話し合いをやっている。ショイグがイランに行った。その意味合いは大きい。ロシアが入ると中国も入る。問題は、米国側にこれに対するストラテジーがないこと。

米兵に戦争の準備がない。兵員たちの士気、やる気あるのかないのか。ウクライナはやられているから頑張っている。ロシアも死活問題。そういうことは欧州の軍にはない。米国は参戦する準備もない。形だけ空母を派遣。米国民も戦争の準備はできていない。

米国には最強のユダヤロビー。戦争が長引くのがいい。だから、選挙を考えるとバイデンはジレンマ。打つ手がないなかで、ブリンケンも機能せず、世界の笑いもの。それも日本ではまともに報道されていない。

トランプになれば戦争に手を打つ。親イスラエルではあるが、モノを言う。アラブ側にもコネがある。トランプなら話ができると思っている国もある。

日本の外交はやるべきではない。そんな外交力はない。いくつかの力のある国と、日本だからできる和平への動きを。外務省の高官はハリスは必ず勝つと言っている。クリントンのときと同じ。大事なことは、それがアメリカや世界にとっていいことなのか。日本にとってどうか、そんな分析がない。

ハリスになるとウクライナ戦争は続く。グローバリストの力であまりにぐちゃぐちゃに壊してしまった。政治はまず、自国の国民のことを考えよ。その流れの中で参政党が。グローバリズムに対して勝利を収めるのはそう簡単なことではない。トランプが大統領になってもすぐにというわけにはいかない。