Q&A4082 流産の原因? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q リプロ東京に2020年から通わせていただき、人工授精6回、採卵(34歳)で6個の胚盤胞凍結、3回目の胚盤胞(3AB)移植にて一人目を出産いたしました。お力添えいただき大変感謝しております。

昨年10月より2人目治療を再開し(現在36歳)、以前引っかかった検査(ビタミンD、銅亜鉛、慢性子宮内膜炎、着床の窓)を検査し、G2の胚盤胞を前日融解で移植しました。無事に陽性判定をいただき、あと一週間でリプロ卒業というところ(8w1d)で流産しました。

7wに入ったあたりから、ごく少量のピンクの出血があったのですが、7w5dの診察では無事に成長し心拍も確認できました。しかし、7w6dで出血量が増え色の濃い塊のような物も度々出るようになったので、8w0dに緊急で内診、診察していただきましたが、その時も成長、心拍両方とも確認できました。腹痛は出血によるものであろうとのことでこの日、バイアスピリン中止との指示をいただきました。しかし、8w1d の朝から腹痛はおさまらず、どんどん痛みが強くなっていき、午後には内容物が排出され、流産が確定しました。なお、流産胎児絨毛染色体検査は正常(46,XY)でした。

実は、恥ずかしながら、7wに少量の出血があるにも関わらず、自慰行為(挿入なし外刺激)を3〜4日してしまったのが原因なのではないかと思っております。妊娠超初期の自慰行為と流産の関係性について、松林先生の見解をお聞きしたく、メッセージをお送りいたしました。流産してからずっと、前日まで元気に心臓が動いているのを確認したにも関わらず流産してしまったことがショックで、何がいけなかったのか気になって引きずってしまっています。

 

A 調べてみましたが、妊娠中の自慰行為やオーガズムと流産の関連を示した論文はありませんでした。不育症検査をしっかり行なって、次回に備えるのが良いと思います。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。