最近読んでよかった本 191 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

最近読んでよかった本を簡単に紹介します。

なお、紹介の順番は五十音順にしています。

 

私のブログでは月2回本の紹介をしています。

何故本を紹介しているかについては、2016.9.29「「最近読んでよかった本」の新たな効能?「ニュートラルな気持ち」へ!」をご覧ください。

 

 

「羅針盤の殺意」知念実希人

春先にだけ肝炎を発症する少年、毛が七色に染められる野良猫、密室で倒れた恩師、3編を鷹央が解き明かす。最後の章では、鷹央と同じ特性を持つ医師で学生時代の鷹央の恩師、御子神氷魚(みこがみひお)が登場する。鷹央が唯一「先生」と呼ぶ氷魚は、不治の病に冒されており不可解な死を遂げる。謎めいた遺言の真意を探るため、鷹央は捜査を開始する。

 

 

「絶対零度のテロル」知念実希人

九月の熱帯夜に「小鳥遊優」と「鴻ノ池舞」が当直を務める救急外来に搬送されてきた身元不明の男性。その死因は「凍死」だった。摩訶不思議な状況を前に司法解剖の必要性を説く医師だが、刑事は解剖を拒否、捜査機関の協力が得られない中「天久鷹央」は独力で遺体の正体に迫る。次第に連続爆破事件との繋がりが明らかにされ、カルト集団との根比べとなる。鷹央、小鳥遊、鴻ノ池は、果たして日本を救えるのか!?ハラハラドキドキの展開に目が離せません。アニメ化も決定し、波にのる知念さんと鷹央にご期待ください。

 

天久鷹央シリーズは下記です。

⓪「スフィアの死天使」:2015.10.1「最近読んでよかった本 その10」でご紹介

①「天久鷹央の推理カルテ」:2015.2.1「最近読んでよかった本 その5」でご紹介

②「ファントムの病棟」:

③「密室のパラノイア」:2016.6.4「最近読んでよかった本 その14」でご紹介

④「悲恋のシンドローム」:

⑤「幻影の手術室」:2016.10.4「最近読んでよかった本 その18」でご紹介

⑥「神秘のセラピスト」:2017.12.20「最近読んで良かった本 その36」でご紹介

⑦「蘇る殺人者」:2017.11.23「最近読んで良かった本 その35」でご紹介

⑧「火焔の凶器」:2018.10.6「最近読んでよかった本 その54」でご紹介

⑨「神話の密室」:2021.1.22「最近読んでよかった本 その109」でご紹介

⑩「魔弾の射手」:2019.10.22「最近読んでよかった本 その79」でご紹介

11「久遠の檻」:2022.1.22「最近読んでよかった本 その133」でご紹介

12「羅針盤の殺意」今回ご紹介

13「生命の略奪者」:2022.12.6「最近読んでよかった本 154」でご紹介

14「吸血鬼の原罪」:2023.12.6「最近読んでよかった本 178」でご紹介

15「絶対零度のテロル」今回ご紹介

 

 

「正義の天秤」大門剛明

師団坂法律事務所の創設者「佐伯真樹夫」の病死のため、助っ人として元医師の弁護士「鷹野和也」が急遽ニューヨークから帰国する。改革のため刑事事件担当の弁護士を診断し無能な弁護士をリストラするという。残ったのは、佐伯の娘「佐伯芽依」、元ニート「杉村徹平」、元刑事「梅津清十郎」、元裁判官「桐生実雪」の4人。彼らの視点で彼らの担当裁判を描く連作短編の形を取りながら、鷹野の実像が徐々に明らかになって行く。それぞれの裁判は、想像できない展開で進み、結末もそれぞれ。 謎の多い鷹野とそのチームは次作へ引き継がれます。2021年にNHKでドラマ化されました。
 

 

「正義の天秤 アイギスの盾」大門剛明

正義の天秤シリーズ第2作。5編のリーガルミステリが収められている。各話の最後に挿入される「鷹野和也」の独白で、「雨宮久美子」殺害の真相が徐々に明らかになる構成になっており、ページを捲らずにはいられません。鷹野が弁護士を目指すきっかけとなった久美子が殺された事件の犯人を鷹野が弁護するという設定。恋人として、弁護士としての葛藤が描かれています。

 

 

「正義の天秤 毒樹の果実」大門剛明

正義の天秤シリーズ第3作。 今回も短編が5篇。それと並行して描かれる、雨宮久美子を殺害した犯人「南野一翔」と彼の弁護をする「鷹野和也」。正義とは何かを考えさせます。