Q&A3961 リプロ大阪に転院を考え中 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 現在不妊専門クリニックに通っており、結果がでない為、次の移植でリプロ大阪に転院を考えております。
 

1年前AMH 1.4で、先日2.3になっていました。
旦那の精子には問題ありません(時々量が少ないと言われる時があります)。
クリニックの方針で自分が何法をやっているのか分からないのですが、毎回注射や薬を変えて採卵してもらっています。
1回目→2個(未熟卵) 

2回目→3個(受精せず) 

3回目→5個(3個受精せず、2個受精、1個胚移植し妊娠せず、残り1個は凍結まで行かず) 

4回目→3個(★結果待ちです)

あまりクリニックの効果が感じられず、リプロ大阪に転院した場合出来る事はございますでしょうか。恐らく高刺激などで自分なりに注射や薬を頑張ってきたつもりで、今回採卵数が減っていたことに驚きました。最短で妊娠したいと考えており、実費でも保険でもどちらでも大丈夫です(現在のクリニックは実費と保険が混ざってます)。

 

A 良い精子と良い卵子から良い受精卵ができますので、男女ともに(現在できる)改善策を打っていくことが重要です。女性は、25OHビタミンD、テストステロン、DHEAS採血を行い、不足分を補充することで卵子の改善が期待されます。また、毎回の採血エコー所見から微調整し、その方にとって最適な薬剤選択を行います(これは自費のみでの対応になります)。男性は、エコーで精巣の状態を確認し治せる異常を治し、精子DNA損傷の程度を確認し採卵当日の精子調整法を決定します。また、未熟卵が多い周期は培養成績が悪くなりますので、成熟率の高い卵子を採取するための対策も重要です。
 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。