最近読んでよかった本 その45 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。


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最近読んでよかった3冊を簡単に紹介します。

なお、紹介の順番は五十音順にしています。

 

 

「orange〜オレンジ〜」高野苺

長野県松本市に住む女子高生高宮菜穂は、高校2年の始業式の日に未来の自分からの手紙を受け取る。10年後に後悔して欲しくないので、手紙に書いてあることを実践して欲しいという内容だった。初めは手紙の信憑性に疑いを持つのだが、始業式に東京から転校生の成瀬翔(かける)が手紙に書いた通りにやって来る。手紙には、翔が高校2年の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来ると書かれていた。やがて、手紙の通り菜穂は翔を好きになり、6人の仲良しグループで一緒に行動をする。6人の努力が一つ一つ成果になり、徐々に未来が変わっていく。果たして、翔の死は防げるのか?翔の死はなぜ起きたのか?高校生の甘く切ない恋と日常を描いた素敵な作品です。映画化されました。

 

 

「感染領域」くろきすがや

著者の「くろきすがや」は那藤功一と菅谷淳夫の二人による作家ユニットで二人とも東京大学の同じ音楽サークル出身。本書が初めての作品です。帝都大農学部の特認助教である安藤のもとに、農林水産省植物防疫課長の里中しほりが訪れ、九州で発生している原因不明のトマトの病変の調査を依頼する。トマトの葉や茎はウイルスによって赤くなり、枯れてしまう。急速に拡大するウイルス感染を食い止めるべく奔走する安藤と里中。そして、強力な助っ人である天才バイオハッカー「モモちゃん」。果たして、ウイルス感染は食い止められるのか?これと同時進行で、日本最大の種苗メーカー「クワバ」に勤める友人の倉内が亡くなる。安藤は倉内が研究していた新種のトマト「kagla」の研究を引き継ぐ。「kagla」を狙ったグループに襲われる安藤。全ての真相が明らかになった時、ウイルスの正体とその脅威に戦慄が走ります。

 

 

「点と線」松本清張

なぜ今更「点と線」?と思われるかもしれません。先日大学の同期会があり、松本清張のお孫さんである同期の先生とお会いして、推理小説の名作と言われる「点と線」を今一度読んでみようと思った次第です。昭和33年の作品ですが、今の時代にも十分納得できる設定、プロット、興味が満載です。産業建設省の汚職事件の重要な関係者である官僚が九州で愛人と心中するところから物語は始まります。有力な容疑者はその頃北海道行きの電車の中。アリバイは完璧。しかし、あまりに完璧すぎるアリバイに作為的なものを感じた警視庁の三原はアリバイ崩しに北から南へと奔走します。真相究明に至る過程は一気読み必至です。なお、男子バレーボール日本代表チームの監督を務めた松平康隆さんは、本作のプロットから「時間差攻撃」を思いついたとされています。私には、こちらの方が謎です。

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