Q&A1717 移植時の黄体ホルモン値について | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 32歳、低AMH、甲状腺低下症
一年半ほど前に、採卵1回、移植一回目で体外受精により一人目を出産しました。
そろそろ二人目をと思い、先日残っている凍結胚にて移植しましたが、HCG 0.9で陰性でした。
その際、プロゲステロン値があまりに下がっているせいだと主治医から説明がありました。移植時20だったのが、BT10で0.06でした。次回移植時は、黄体ホルモンを足そうとの話でしたが、松林先生の過去のブログで、黄体ホルモン高値で、流産率が上がると拝見したので、迷いがあります。
毎回排卵後には20くらいまでホルモン値が上がるような私でも、ホルモンを足したほうがよいのでしょうか。なお、排卵後から判定日まで、デュファストンの服用はありです。

 

A 明記していませんが、おそらく自然周期の移植だと思います。自然周期の移植では、移植後のホルモン値はその時に排卵する卵胞の良し悪しに左右されます。排卵する卵胞のコントロールはできませんから、不足分を補充するというスタンスが望ましいと思います。排卵後8日目にホルモン採血を行い、10未満になっていたらホルモン補充を開始すれば間に合います。なお、デュファストンは採血に反映されませんから、足りているかどうかはわかりません。

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。