Q&A918 AA融解胚の発育停止2回の続き | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。


テーマ:
Q 妻30歳(特に原因なし、AMH 7.54)、夫33歳(乏精子症)、タイミング13回、人工授精4回
2015.11.5「Q&A896 AA融解胚の発育停止2回」で回答いただきました。
今回はアンタゴニスト法で採卵をしました。生理周期3日目より、クロミッド2錠5日間、9日目と11日目にそれぞれフォリルモン150を注射しました。担当医は新鮮胚移植を狙っていたため低い誘発でいくとのことでしたが、それにしても、フォリルモンの回数がもっと多くても良かったのではと思いました。注射ももっと早い時期で打つものかと思っていました。採れたのは5個の卵子で、成熟卵は4個でした。前回は18個採れて、10個の成熟卵、胚盤胞5個(1個は6日目胚盤胞)でしたので、採卵後とても不安でした。新鮮胚移植の予定でしたが、全て成長が止まってしまい、移植にすら至りませんでした(成熟卵4個をふりかけで行い、2個受精しましたが育ちが悪く、翌日レスキューで2個に顕微授精を行ったそうですが、どれも育ちませんでした)。写真を見せられて、説明を受けました。担当医は、今回は精子の状態が良くて体外にしましたが、これは最初から顕微授精にしても変わらなかった。今回は卵子の問題です。卵子が悪かったと言われて、次回の採卵はやはり凍結になると思うけど、強い排卵誘発を行います。と言われました。
前回の採卵は、胚盤胞まで育ったのに、本当に今回の卵子が悪かったと簡単に言い切れるのでしょうか。それとも、そもそもの卵子が悪いから前回の凍結胚も融解したところで、ダメになってしまったのでしょうか。何か原因や、手立てはありますでしょうか。検査すべき項目などもあればお願いします。

A このような場合に、本当の原因を見つけることは難しいでしょう。私なら、卵子も精子も悪い可能性を考慮し、卵子や精子を少しでも良くできないか考えます。卵子については、ビタミンD、テストステロン、DHEASを採血してみます。もし、少ない項目があれば補充することで改善が期待できるからです。精子については、1日おきに射精し抗酸化剤のサプリメントを内服してみることをお勧めいたします。
また、今回の経緯から、次回は顕微授精のみでトライするのが良いでしょう。AMHがある程度高い場合に、刺激をセーブすると全くダメになります。しっかり刺激をするのが得策だと思います。

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