Q 昨年、人工授精で妊娠したものの繋留流産となり、吸引による流産手術を受けました。2回月経を見送って治療を再開しましたが、それまでは、排卵期に12mm位あった内膜が8~9mm位しかなくなり、超音波で見せて頂く画像でも、明らかに以前より薄く見えます。また、術前は月経中にレバー状のものが出ていたのが、術後の月経では血液のみになりました。血液の量自体は同じか以前より少し少なくなった程度だと思います。繋留流産の術後は、しばらく出血が続くのが普通だと思うのですが、ほとんどといっていいほど術後の出血がなく、吸引をしっかりして頂いたから術後が楽で良かったと思っていましたが、吸引を深い層までしすぎたのではないかと心配になってきました。こういう状況で妊娠は期待できるのでしょうか。
A 吸引器の圧力はどの施設でも同じだと思いますので、深い層まで吸引してしまうことはないと考えます。かつて行われていた掻爬手術では、内膜を削るようなイメージの手術でしたので、内膜再生の元である基底膜を除去してしまう可能性がありました。
子宮内膜の厚さは、8mm以上あれば十分と考えられていますので、現在の状況を極端に心配する必要はないと思います。