☆20代の女性の不妊治療は簡単? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。


テーマ:
一般常識の誤り その4

「20代の女性の不妊治療は簡単」は正しくありません。
卵子の老化現象が少ないため、本来妊娠しやすい年齢であるにもかかわらず、妊娠できていない状態です。このような場合に、無精子症や卵管閉塞などの決定的な異常が見つかることがしばしばあります。「若いから大丈夫」「2年たってからいらっしゃい」など安易に言われることが少なくありませんが、このために妊娠の機会を失うことがあってはいけません。しっかり検査して、必要な治療を早めに行うことが必要です。

Fertil Steril 2008; 90: S134 (Science 1986; 234: 413)
要約:結婚時の年齢による不妊症の確率は以下の通りです。
20~24歳  5.7%
25~29歳  9.3%
30~34歳 15.5%
35~39歳 29.6%
40~44歳 63.6%


解説:一般に不妊症の確率は、10~12%と言われていますが、それは30代前半の場合に相当します。20代の女性なら妊娠しないことは不自然です。1年間妊娠しなければ、生殖医療専門医の受診をお勧めします。35歳以上の女性は、すぐに受診を考えていただきたいと思います。妊娠するためには、女性の時間は限られているのです。

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