私達夫婦が、今住んでる夫の実家に越してきて

今年で11年目。


義父を見送り、義母も逝ってしまい

誰もいなくなった夫の実家。


田舎ゆえ親戚の付き合いだの、仏壇の

仏さんをほったらかしにはできんなと

泣く泣く(ホントは戻りたくなかった😭)

実家暮らしが始まった。



2013年夏カキ氷

義母が逝って1週間程経った頃、

一匹の白い猫が玄関外でじっと座りこちら

を見ていた猫しっぽ猫あたま


私が近づいても逃げもせず、ただじっと

座ってこちらを見ている猫しっぽ猫あたま


猫に話しかけてみる

「どちらさん❓️」

もちろん返事は無い。

ニャーとも言わないねこクッキー


次の日もまた来た。

ただじっとこちらを見てるだけ猫しっぽ猫あたま


「野良さんやね?残念やけどな、

野良さんにはご飯はあげられんわ。

それにな、おばちゃん(私)とこはな、

いまお義母さん亡くなったとこやし、

色々と忙しいんよ。悪いけど他所

当たってな」


もちろん返事なし。

ニャーと愛想も無い。

可愛くないやつ。はよお帰りやす?


次の日も玄関開けると、例の猫が

鎮座していた猫しっぽ猫あたま


夫にも、この猫の件は報告済みだった。

夫が突然いう。


夫「おかんやわ❗」

私「あ❓️目


夫「おかんがオレらを心配して、猫に姿を変えて様子を見に来てるんやわ❗」

私「えー😱化け猫❓️なんかちいと怖くね❓️」


夫「おかんなら怖くないやん。大体やな、毎日毎日来るって何かをオレらに伝えたいんやて❗」

私「いやいや、ただ「おめぐみを~ナイフとフォーク」って来てるだけやと思うでー」


母を亡くしたばかりの夫。

ただの野良猫を「おかんの遣い❓️」と

思い込む程、唯一の味方である「おかん」が

居なくなってしまった悲しみに

うちひしがれていたえーんあせる


そのうち毎日やってくる猫に、

夫は禁断の施しをしてしまう。



冷蔵庫にあった「ちくわ」をあげてしまった。

むかつきむかつき


猫は、へへ~してやったり❗と言わんばかりに

毎日我が家に通うようになった猫しっぽ猫からだ猫あたま


私「もう~しらんで~飼うんなら病院

連れて行って責任持ってなっ❗」

夫「そやな。明日にでも病院つれて行こか」

私「もう、おかんやて言わんな?

野良猫やと悟ったか?」

夫「いや。おかんかもと思うで飼うんや」


あららー。夫よ、大丈夫か?

病院いったほうがええんちゃうか?びっくり


次の日も来た。

今日は野良さんを病院に連れていく猫

「今日から家族としてお迎えします。

今から健診に行くで❗」と猫に伝える。

相変わらず返事は無い。


しかし、野良さんだけに簡単にはキャリーに

入ってくれない。

(夫はキャリーまで買ってきていた)


触らせてもくれないどころか

「シャーッ💢💢」と威嚇される始末。

(なんや、ちゃんと声だせるやんダッシュ)


結局その日は逃げられてしまった。

また明日に期待。


次の日。

今日も来るんだろうと思って待ってるのに、

待てど暮らせど来ないパック


連日、皆勤で通ってきてたのに来ない。


私「こないね」

夫「うん。具合悪くて来られないんやろか。

かあちゃん、探してきて」

私「わたしかい❓️」


そのまた次の日も来なかった。


私「私らが捕まえようとした事がイヤ

だったからもう来ないかもな」

夫「多分、おかんはオレらが元気な事を

確認できて安心したから、

もうお役御免てことなんかも」



まだ言うてるわガーン



それっきり毎日来てた野良さんは来なくなった。


夫があんまり「おかんの遣い」と

強調してたから私も洗脳されてたのか、

ついつい

「お義母さん、ちゃんと私らの事、

見届けてくれはったか?

一回でいいからニャーと返事

くらいしてくれてもよかったやん?」

と仏壇で手を合わせ報告したチュー



それから普段の日常にもどり、

野良さんの事は二人とも忘れ去り、

新品のキャリーケースと

猫トイレ、「ちゅーる」だけが残った。



数ヵ月たったある日、

仕事から戻る途中に我が家の

三件隣の玄関で

白い物体があるのを見かけた。

夫と一緒に走行中だった車を止め、

白い物体を凝視する目目


まぎれもない、うちに来てた野良さんだ猫しっぽ猫あたま

三件隣の玄関前に鎮座している。


夫と私は無言になる赤ちゃんぴえん赤ちゃんぴえん


夫がようやく口を開く。

「おかんでなかったな」おばけ


やっと正気にもどったか。


猫話にはまだ続きがある。

またの機会にグラサン