「三浦景生展-染陶暦程-」を観てきました。 | 三重中勢の旬便り・・第二章・・ (津の表具師がお届けするARTなお話)

三重中勢の旬便り・・第二章・・ (津の表具師がお届けするARTなお話)

三重中勢地区(津市)にて、表具師を生業としています。地元に生かされている管理人の視点が捉えた、「旬」の話題をお伝えします。 ☆コメントは内容を確認後に公開させていただきます。

三重県菰野町のパラミタミュージアム で6月30日(土)まで開催中の「三浦景生展-染陶暦程-」 を観てきました。


<展示室入口の看板です>


三浦景生先生はそれまでは着物の絵柄という通念があった「染色」という分野を最初からパネルや屏風に仕立てた前衛的なスタイルで発表し既成概念を打ち破った人として現代の美術工芸の部門の一つとして確立させた方だそうで、このあたりのことは先日逝去された漆芸家の高橋節郎先生とも通じるところがある(くしくも先月豊田市美術館で高橋先生の作品を鑑賞したばかりです)ように感じ、ユニークなデザインの染色は画面の中からいろんなことを語りかけてくれているようでとても面白かったです。


また、67歳にして始められたという陶芸も染色で培われた感性そのままに色鮮やかな遊び心がある作品が沢山展示されていました。

(やっぱり、その気になりさえすればスタートはいくつだって遅くないのですね・・)


観終わった後は、この美術館ならではのもう一つのお楽しみ、パラミタガーデンの散策です。


<大きなつぼが並ぶ道からスタート・・>


<雨に濡れた新緑は目にも鮮やかです>


<綺麗な花も咲いていました>


何度訪れても居心地がいいためついゆっくりと過ごしてしまうパラミタミュージアム・・

これからの季節は御在所岳や鈴鹿スカイラインへの行楽の帰りにゆったりと心を浮遊させに行くには絶好の場所ですね。