どれだけ自分が嫌いでも、自分一人とさえ死に別れる覚悟も無い訳だから、まあ都合が悪い。場違いな世界に生まれたと、嘆くが精一杯である。たまに風邪をひけば、健康な時分は幸せだったと、一丁前に思ったりもする訳で、どこまでも平凡な自分にまた辟易するのだった。若かりし頃、こんな男でも女からは好かれたものだった。モラトリアムと言ったやつか、成れの果てはひどいものだ。愚痴をこぼせば尽きないが、これ以上自分を嫌うにしても、さすがに飽きがきてしまう訳で、大人しく閉口しようと思います。さようなら。