こんにちは。まとめシート著者の野網です。

今回は経営情報システムについて解説します。

経営情報システムは例年通り全部で25問でした。
今年は運試し問題とも言っていい、統計解析の問題が出題されず、勉強の費用対効果がとても低いガイドラインも1問しか出題されませんでした。
また、それ以外の「知るか!」というような問題も第5問のマッシュアップ、第21問のBSCくらいで、どこかでは耳にしたことがある内容でしたので、しっかりと勉強を重ねてこられた方は、高得点が期待できたかと思います。

また、第14問は経営法務で学んだ特許の問題が、第24問は財務・会計で学んだ偏差の問題が出題されるなど、科目またぎの問題が2問出題された点が少し目新しかったです。
ただし、どちらの科目またぎ問題もそれほど難しい内容ではないので、あれ?とは思いつつも問題なく対応できたのではと思います。

全体の難易度としては、対応しやすい問題が多くあったため、易しかったと考えます。
過去問で出題された用語をしっかり覚えていれば、高得点も狙えたのではと思います。

それでは、これから早速今年の問題の過去問解説を始めたいと思います。

 

R1 経営情報システム 第13問
ある中小企業では、情報システムの導入を検討している。最終的に、2つの情報システム(AとB)を比較検討することになり、それぞれのRASIS(Reliability:信頼性、Availability:可用性、Serviceability:保守性、Integrity:保全性、Security:安全性)に注目することにした。
このとき、情報システムAの平均故障間隔(MTBF)は480時間、平均修理時間(MTTR)は20時間であった。一方、情報システムBの平均故障間隔は532時間、平均修理時間は28時間であった。
これら2つのシステムのRASISに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 安全性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
イ 可用性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
ウ 信頼性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
エ 保全性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。

 

R1年度試験の経営情報システムの解説の初回はシステム構成技術よりRASISに関する問題です。

恥ずかしながら、私は自分でこの問題を解いたときに間違えてしまいました。


それでは早速問題を見ていきましょう。

 

この問題は各指標がRASISの何に対応しているのかを問う問題です。
まとめシートにも掲載しましたが、RASISの項目と指標は下記のような形で対応しています。

※ Integrity:完全性は保守性とも訳されます
 

これを踏まえると、MTBFは信頼性、MTTRは保守性を表します。

問題文の条件から
             A    B 
MTBF(信頼性) 480時間 532時間
MTTR(保守性)  20時間  28時間

ですので、信頼性はシステムBの方がシステムAよりも優れていて、保守性はシステムAの方がシステムBより優れています。
そのため選択肢ウは×です。


私が解いたときは、保全性を保守性と見誤ってしまい、選択肢エの保全性に〇をつけてしまっていました。

これは丁寧にチェックすべきだったのにしていなかった私のケアレスミスです。

そして、本来であれば、ケアレスミスに気付くチャンスもあったはずでした。

 

そのチャンスとは、もう1つの指標である稼働率の計算です。

稼働率について計算すると、
稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)
より、システムAの稼働率が96%、システムBの稼働率が95%となり、可用性はシステムAの方がシステムBよりも優れているということがわかります。

 

もし、念には念を入れて稼働率についても計算して確認するということをやっていたら、〇の選択肢が2つとなり、「あれ?」と思って気付いたはずです。

しかし、今回はそれを飛ばしてしまっていたというのが、私の間違えの原因だったかと思います。

 

以上から、正解は選択肢イとなります。
みなさまが問題を解く際は、同じようなミスをしないよう、気を付けていただければと思います。

 

 

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