つまりそれは、どんな好き勝手なことでも想像できる柔軟で軟弱な境域のうちにしか存在しない。 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

「雪玉をネバネバと転がしていく」というのが今回の開業セミナーのテーマでした。

 

 

雪玉を自分の頭の妄想の世界で間違って転がしてしまうと、思い込みの中で自滅してしまうので気をつけてください。ひとりよがりになってしまうのです。

(クリプキ様が「ファインマン」とは関係性の網の目によって規定されるものであって、引きこもりの誰かが机の前で定義したものではないというのと同じです)。

c.f.クリプキのご両親がつけた名前が様々な会話を通じて広がったその末端に我々はいる 2013年11月25日

 

 

いわゆる「観る」と「妄想」の違いとは何ですか?という質問をメンター生から頂きました。

 

ご本人いわく、観るとはちゃんと相手を観ること、妄想とは、、文字通り妄想で、自分勝手に思い描いてしまうことという風に考えていらっしゃったそうです。

 

もちろんこの感覚で悪くないのですが、「まといのば」としては、現実にリンクしているのが「観る」、逆にリンクしていないのが「妄想」と考えます。現実というのは物理的現実世界のことです。

 

この「まといのば」で頻出の「妄想」の元ネタは(ご承知の方も多いかと思いますが)ヘーゲルです。

 

 

(引用開始)

存在するところのものを概念において、把握するのが、哲学の課題だ。というのは、存在するところのものは理性だからである。個人にかんしていえば、だれでももともとその時代の息子であるが、哲学もまた、その時代を思想のうちにとらえたものである。なんらかの哲学がその現在の世界を超え出るのだと思うのは、ある個人がその時代を跳び越し、ロドス島を跳び越えて外へ出るのだと妄想するのとまったく同様におろかである。その個人の理論が実際にその時代を超え出るとすれば、そして彼が一つのあるべき世界をしつらえるとすれば、このあるべき世界はなるほど存在しているけれども、たんに彼が思うことのなかにでしかない。つまりそれは、どんな好き勝手なことでも想像できる柔軟で軟弱な境域のうちにしか存在しない。(ヘーゲル『法の哲学』)

(引用終了)

Q.引用の最後の一文の冒頭に「つまりそれは」とあるが、「それ」は何を示すか文章中の言葉で示しなさい。

 

 

現実にリンクしていて、きちんと機能しているときに「観る」ことができているのです。いかにそれらしく立派な観察っぽいものであっても現実にリンクしていなければそれは妄想です。

 

科学における「仮説」と似ています。

 

科学における仮説というのは、これまでのことを高いレベルで整合的に説明できるだけでは不十分です。それは「後知恵バイアス」の立派なもののでしかありません。その仮説が未来に起こることを予想することができ、それが現実化したことを検証できて、はじめて仮説が定説っぽくなります(「っぽく」というのは科学はいつも未来の仮説によって乗り越えられるからです)。

 

「まといのば」では科学史を重視していた時期が長くありましたが(今も重視していますが)、それは仮説というのは我々が考えているよりグロテスクだからです。

 

そして、常識の方が常識的であるからこそ「妄想」になりうるということが、歴史を学ぶと理解できます。現代の宇宙論や比較的新しい物理学である量子論を、権威のベールを脱がせて、ありのままに見れば、グロテスクなものです。SFも真っ青な妄想癖が爆発したような状態になります。

 

3K背景放射を地上からではなく、ノイズの少ない宇宙空間から観察したときに、太極図らしきものが画面に出てきたときに、SF小説「三体」並のショックを受けたのではないかと勝手に夢想します。3K背景放射というのは、絶対温度で3℃(マイナス270℃)の宇宙の果てからの光(放射)です。ビッグバンの残り火ですね。

宇宙空間では時間と空間は同じものです。遠くを見れば、見るほど過去を見ることになります。一番遠くは宇宙開闢のビッグバンとなります。

c.f.「その手品師はどれだけ大きなことができるんだ?」「逆に、どのくらいのスケールなら信じるの?」(『三体』) 2020年09月23日

(その手品師とは宇宙人のことですね)

 

 

 

陰陽をシンボル化する有名な太極図というものがあります。

僕らは陰陽魚と言うのを好みますが、通称は太極図です(実際には太極を表す図は別にあります)。

 

 

これとそっくりなものが、宇宙の一番遠いところから来る放射に現れたのです。

 

 

似てませんか?(笑)

 

「この太極図は中国文化圏の人しか分からないでしょ」(だから見てもピンと来ないのでは)という反論もありそうですが、、、

 

デンマーク最高の勲章であるエレファント勲章を量子論の父であるボーアが受勲したときの紋章がこちらです(本人がデザインできるようで)。

c.f.神は狡猾だが悪意はない、、、、ビッグバンの残り火に突如あらわれる太極図とボーアの家紋 2014年12月17日

 

 

メインにあるのが太極図です。

 

ボーアは晩年に東洋思想に傾倒していました。

 

ですから、3K背景放射に太極図を見て、「三体」のようなパニックに陥った科学者も1人くらいいるのではと勝手に夢想します(笑)。

 

もちろんこの太極図は地球の自転によるドップラー効果によるもので補正されましたが、最新宇宙論というのは繰り返し繰り返しこういう気の狂いそうな不思議なことが次々と出てきます。

c.f.なぜ宇宙はこれほどまで複雑なのか? 2010年11月17日

c.f.ビッグバンを学ぶことで、ブラックホールの理解が深まりました 2014年12月12日

c.f.「無限に重なった亀の塔という宇宙像をたいていの人は、ひどく滑稽に感じるだろう(ホーキング)」 2015年03月27日

c.f.教科書を読んでも良くわからない物理は、もしかしたらMapが狂っているのかも? 2016年04月01日

c.f.なぜ彼を魔術師と呼ぶか。それは彼が全宇宙とその中にあるものとを謎として、秘密として考えたから 2016年11月24日

(「ブログは全部読みました!もっともっと学びたい」という方は是非寺子屋シリーズに挑戦してください!)

 

で、何が言いたいかと言えば、実は妄想のほうが現実的で理論的で常識的に見え、「観る」ことによる仮説のほうがグロテスクで荒唐無稽に観えることがあるということです。

科学史を知っていると、どれだけ自分の想像力の羽を広げられたかがポイントだと分かってきます。自分自身でさえ自分自身が生み出したモンスターの顔が見れないほどグロテスクなのが、「観る」ことによる結果なのです。

 

僕らが生きている現状やら世間という膜(バリア)が僕らに真実を見せないように守ってくれていますが、その井戸から飛び出すとグロテスクな怪物たちの楽園が待っているのです。

 

じゃあ、そのリアリティーはどこで手に入るのかと言えば、小さな脳の計算機の中からではありません。

当たり前のようですが、関係性の中にリアリティーは生じます。

第一義的には、クライアントとのセッションややりとりの中にその萌芽があります。

 

ですから、、、

 

言いたいことはシンプルで、クライアントとの対話なりセッションなりやりとりを本当に大切にし、その表面的な世界の向こう側にあるものを見ようとすることです。

クライアントのニーズの向こう側にある内部表現に入り込み、もがき苦しみ、絶望し、謎を解き、仮説をいくつも立て、恐れずに提示し、一緒に解決していくことです。

 

そこで得られた感触が、リアリティの手触りとなるのです。

 

これが「雪玉をネバネバと転がしていく」の実態ですね!

 

 

そんなセミナーを開催していますので、是非、ヴァーチャル(動画)受講もお楽しみに!!

 

 

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相手の口から出た言葉(ロゴス)を掴み、すくい取り、そこから内部(内部表現)にハッキングする技を徹底的に練習します!

相手が嘘を言っていても、本当のことを言っていても、関係なく、口から出たものであれば、その内部表現にハッキングできるのです。

 

かつて「ココロの読み取り方」セミナーや、メンタースクールでどうしても導入したかったものですが(触りだけはどちらでもやりましたね)、今回は満を持して習得してもらいます!!

 

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