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BootCamp生が第1段階クリアという感じですね。

平たく言えばAnatomy2.0をクリアという感じですね。もちろんその端緒にすぎないとは言え、移動できれば、あとはやり続けるだけです。 

移動(パラダイムシフト)しないで、いくら努力しても無為に終わりますが、移動してさえいれば、安心して先へ進めます。

 

皮膚をほんとうに繊細にずらすことによって、骨膜までかき混ぜられる、、、という技術がしっかり身につけば、次のフェイズへ移れます。

 

表面を触ることは、深部をかき混ぜることである(トーマス・マイヤー)

 

c.f.表面を触ることは、深部をかき混ぜることである(トーマス・マイヤー)〜ぷるるんとゆらそう〜 2020年08月29日

 

 

ずらすことがいまいちわからない方は、手を重ねて、手をそっと擦り合わせてみてください。そのときに角質同士のひっかかりが感じられたら、その摩擦でずらすと考えてください。ゆびでつまむのではなく、手の吸盤に貼り付けてずらすイメージです。

 

表面を触ることは、深部をかき混ぜる」という感触というのは、解剖でもなかなか理解しづらいです。

フレッシュ解剖であることと、解剖者が卓越した技術を持っていて初めて理解できる境地です。

というか、そんなアナトミートレインのトーマス・マイヤーのラボのトッド・ガルシアがまたその卓越した技術を我々に見せてくれるそうなので、是非、一緒に見ましょう!(ウェビナーです。各自申し込んでみてください!)。

コロナ禍の多くあるポジティブな面の一つですね。

トーマス・マイヤーのラボに行ったとしても、トッド・ガルシアがすべて切ってくれるわけではなく、またそれを間近で見れることもありません(切るのは受講生たちです)。

 

 

皮膚と浅筋膜(皮下脂肪、皮下組織)というのは一緒に切ってしまうものです。皮下脂肪と深筋膜の間にメスを当てるようにして、(トッド・ガルシアは刷毛で描くように)割いていきます。

ハワイ大学では「自分から分かれたがっている」という表現をされていましたが、まさにそのとおりです。僕らが切るのではなく、僕らはメスを呼び水として、勝手に分かれていくイメージです。逆に切ってしまうと、組織を横断して切ってしまい、取り返しがつかないことになります。

 

この感触は論理(ロゴス)に似ています。慎重に丁寧に観察して、メスを当てていくと勝手に分かれていくのです。僕らはあくまで受け身でその分かれていく様(さま)を観察するだけです(もちろん軽めの介入をしつつ)。

 

トッド・ガルシアが恐ろしいほどの神業で皮膚のみを皮下組織と分けて切り出したとき、皮膚、皮下組織(浅筋膜)、深筋膜、筋繊維というレイヤーがくっきりと見えました。そしてたしかに皮膚をほんの少しずらすだけで、ゼラチンのように下の層までぷるるんっと動いていくのがリアルに分かりました。

 

 

僕らはマッサージしようとしすぎていました。もっと強烈な方法がもっと簡単にあったはずなのに。もみほぐすのではなく、もっとシンプルで強烈な方法があります。

その背景にあるのはAnatomy2.0であり、新しい解剖学です。

そして、Anatomy2.0の解剖直観がこの先、重要になっていきます。

 

というわけで、無事にBootCamp生には、Anatomy2.0の端緒というか、入口に立ってもらえました。

皮膚ということ、そして体表解剖にとどまらないランドマークの使い方(癒着部位としてのランドマーク)がマスターできれば、次の系に移れます。

 

 

次の系には、12月開催のAnatomy2.0スクールでがっつりマスターしてもらうとして、、、内容をチラ見せすると、次に観るべきは構造です。

Anatomy2.0のテーマは解剖直観との統合です。Fasciaやゴムゴム、艶姿や皮膚といった今の知見を解剖直観と統合していきます。

本当に身体が透けて見えると、(ここからはオカルト注意ですがw)蟲も透けて見えるし、心も透けて見えるようになります。

身体に対する理解が大きく変わります。

 

 

術技としては、解除系の技術をがっつりとマスターしてもらいます。解除系は前回の「生きた解剖学スクール」でも相当に導入できたので、興味がある人は是非ヴァーチャル受講して、キャッチアップしてください。

解除系の次に螺旋形の技術をマスターしてもらいます。

身体は螺旋に動きます。身体というか、筋肉が螺旋に動きます。螺旋ではないのは、直筋と呼ばれる真っ直ぐな筋肉のみです。これは特殊です。特殊だから、直筋と呼ばれます。

これについては、2つを覚えるだけで充分です。

大腿直筋と腹直筋です。

どちらもとても特殊な筋肉です(そして、使わないように言われる筋肉でもありますね)。

 

 

他は螺旋に絡みついています。だからこそ、螺旋を意識してあげると、身体は動きやすくなります。

これも筋肉に働きかけず、まず皮膚を螺旋に剥がしてあげます。そうすると動きやすくなります。

そのあとに筋繊維も螺旋にほぐしてあげます。そうすると水のようになります。

筋繊維は水のようにすることが重要です。

 

この螺旋と解除系は前回の「生きた解剖学スクール」でもやりましたが、それをより高いレベルで実装していきます。

 

たとえば、粘膜系も(おそらくできるのは唯一「耳」だけですが)螺旋を意識すると変わります。

 

その上で、触れることがほぼ不可能な軟口蓋、横隔膜、会陰、湧泉と言った箇所の解除を行っていきましょう。特に横隔膜は難攻不落ですが、解除できれば、人生は大きく変わります。

 

ドーム状の場所というのは大切で(たとえば百会も、脇の下も)気が導入される箇所でもあります(だからこそ足裏のアーチは大切です)。

(その部分にオイルを使うのも非常に有効です)

 

 

 

軟口蓋と横隔膜の間に隠れたドームがあるとしたら、、、肋骨です。

肋骨上部ですね。

肋骨の上に、上肢帯がぽさっと乗っているのが、腕です。この上肢帯をずるずるに外せると、胸も解放され、腕も解放されます。

指摘されるまでもなく、肩甲骨と鎖骨が腕であることが分かります。

上肢帯がずるずるに動き、同時に腸骨もずるずるに動けば、身体は解放されます。

 

以上が次のAnatomy2.0スクールでやりたいワークですが、可能であればもう数歩先へ進みたいと思っています。

 

たとえば、腕はどこから(生えているのか)?、脚はどこから(生えているのか)?という質問に続けて、首はどこから(生えているのか)?という質問があります。

これはもちとん頚椎7番でも良いのですが、脊椎を一連なりと考えれば、首の付根は尾骨と考えると面白いです。

尾骨を意識して、首を動かしてください。

いや、意識するだけではなく、一手間をかけて尾骨を触ってみてから、頚椎の一番を動かしてみてください。首ではなく、耳の横にある頚椎1番です。

 

 

驚くほど首は自由になります。

(その上で乳様突起から付着部をゆるめてあげれば、胸鎖乳突筋がゆるみます。頸部の筋肉の中では最大の筋肉です。圧倒的な大きさです)

 

この首に対して螺旋をかけるというまるでカイロプラティックのような技術も存在します(ただ危険なので、これまで公開してきませんでした。見せることも稀でした)。

Anatomy2.0になれば、これまで公開を中止してきたコア系の技術も行けるのではないかと期待しています。

コアというのは、オステオパシーの技術の転用で、もともとは関節をゆるめる技術ですが、関節がないところにも効かせてゆるめることができます。ただし、解剖が分かっていないと危ないので、封印してきていました。

 

というか、これが本題ではなく、別の話題のつもりが、、、、盛り上がりすぎました。

 

というわけで、Anatomy2.0に関しては、12月をお楽しみに!

 

 

解除系と螺旋系をFasciaの感覚でできるようになれば(必ずできるようになりますし)、次のフェイズが見えてきます。

 

で、その次のフェイズというのが、本稿の本来のテーマでした。

 

それは、、、構造を読み取るということです。

もしくは読解(Reading)です。

身体に限定して言えば、解剖直観ですね(いや、解剖直観も身体には限定していませんがw).

 

構造を読み取るのが次の課題です。

それを読解と呼んでも、Readingと言っても、解剖直観でも何でも良いのですが、構造です。

 

構造を読み取ります。

 

そのときのポイントは触れることで、身体の中に入っていける指(と手)を持つこと、そして頭を持つことです。

 

 

最初の練習は「深筋膜」のツルツルをつかむことです!

深筋膜がつかめれば、その浅層は浅筋膜であり、皮膚ですし、その深層は筋繊維であり、骨はそもそも分かりやすいと言えます。

ですので、深筋膜が肝です。

深筋膜が正確にとらえられるとレイヤーが透けて見えるようになるのです。

 

すると、不思議な情報が手を通じて、流れ込んできます。

温感、乾湿、質感、キメ、硬さ、嫌な柔らかさ、嫌な感覚などが流れ込んできます。

それを分析しつつ(いや、無意識に計算させつつ)、身体の地図を脳内に作っていきます。そこで構造を取り、分析をした上で、謎解きに入ります。

 

 

話は変わりますが、King Gnuの新曲良いですね〜

 

 

(引用開始)

この世界の誰もが 君を忘れ去っても 

随分老けたねって今日も隣で笑うから 

怯えなくていいんだよ そのままの君でいいんだよ 

増えた皺の数を隣で数えながら 

 

僕らの人生が三文小説だとしても 

投げ売る気はないな何度でも書き直すよ 

誰もが愛任せ いつまでも彷徨うさだめ 

この話の果てのその先を書き足すよ

(引用終了)

 

 

この構造の感覚、その前のFasciaとして皮膚の感覚というのは、そのまま気功整体から、メンターへとスライドできます。

 

メンターにおいて皮膚にあたるのは、2つの宇宙が接触した共有地としての物理、すなわちEchoでした。クライアントが言っていることを物理的にきちんとEchoさせます。何を言っているか、どんな音で言っているかを、なるべく解釈を入れずに脳内でエコー(Echo)させます。

 

*水に映る自分に見惚れるナルキッソスと、それを眺めるエコー。

 

気功整体における皮膚も同じです。

我々が触れられるほぼ唯一の物理です(体内は感じるのみで、それはある意味でヒーラーにとっては情報状態です)。

その物理を大事にして、ゆらがせることで、深部をかき混ぜるのです。

 

メンターでも、Echoだけで強烈な結果を出せます、最初のうちは。

 

そのうち、気功整体と同じく構造に対する気配りが必要となります。

 

その構造がメンター養成スクールで言う「パターン」であり、最大のパターンの一つであるEnvyについて最近は特化してきてやってきています。

しかしパターンは無数にあり、構造の分析は重要です。3月に開催するメンター養成スクールでは、その構造分析をしっかりやりましょう。

ただそのためにも、Echoというか、皮膚にあたる部分はしっかりと鍛錬しておいてください!

 

ということで、楽しんでいきましょう!!

楽しむのが最強です!

 

自分の中で喜びを見つけて、そこを掘り進めることです。

自分の喜びの道を歩いていきましょう!

その道は何度書き直しても良いので(^o^)