僕が若い頃、父がよく話してくれていたのが、このアランの幸福論の一節でした。
ミケランジェロをアランが立派だと思うことには、その作品でも、高名さでもなく、彼が「何かを学ぼうとして学校へ行ったときには、すでに髪がまっ白だったといわれる」ことだった、と。
(引用開始)
私がミケランジェロのような人をりっぱだと思うのは、自然のたまものを手にとりなおして、安易な生活を困難な生活と化す、あの激しい意欲のゆえである。この無愛想な男は、何かを学ぼうとして学校へ行ったときには、すでに髪がまっ白だったといわれる。このことは、優柔不断な人たちにとって、いつでも発奮するのにおそすぎることはないと教える。
(引用終了)
c.f.奥さんと愛人どちらを持ちたいか? 2012年11月14日
学ぶに遅いことは無いのです。
ちなみに参照元のブログタイトルの「奥さんと愛人をどちらを持ちたいか」も「まといのば」ではすっかり有名になったジジェクのジョークですね。
「暴力」のジジェクです。
c.f.奥さんと愛人どちらを持ちたいか? 2012年11月14日
マルクスとエンゲルスとレーニンが、奥さんと愛人どちらをもちたいか、ときかれる。
という問いかけから始まるジョークです。
マルクスは奥さんと答え、エンゲルスは愛人と答える。
でも、予想外なことにも、レーニンは両方と答えます!
彼は「Moreの暴君」の犠牲者なのでしょうか?(笑)
いえいえ彼は違います。
では、なぜ???
、、、というジョークです。
面白いので全文を引用します。
(もうこのようなジョークを面白いとは表立って言えない時代が来るのかもしれませんが)
(引用再開)
マルクスとエンゲルスとレーニンが、奥さんと愛人どちらをもちたいか、ときかれる。私的な問題に対しては保守的であったマルクスは、予想通り「奥さん」と答える。それに対し、享楽家であったエンゲルスは、愛人を選ぶ。そしてレーニンは意外にも「両方」と答える。なぜか。厳格な革命家というイメージの下に退廃的な享楽家が隠れていたからか。そうではない。彼はこう説明する。「両方いれば、奥さんには愛人のところへ行ってくるといえるし、愛人には妻のところへ帰らねばといえるからね・・・・・・」。「それで、あなた自身はなにをするのです?」「ぼくは人里離れたところに行って、一にも二にも勉強さ!」。
(引用終了)
奥さんには愛人のところへ行くと言い、愛人には妻のところに帰らねばと言って、自分は人里離れたところで「一にも二にも勉強」と!!
これにはもちろん前提があります。
若者は何をすべきかと言う質問に対して、レーニンはいつも「一にも二にも勉強」と言っていたそうです。
(引用開始)社会主義のもとでの、若者に対するレーニンの助言、若者はなにをするべきかという問いに対する彼の答えは、「一にも二にも勉強」であった。この助言はたえず引用され、学校の壁にも掲げられた。ジョークはこれをふまえたものであった。」(引用終了)
でも、もっと素敵なのは、終の棲家のホテル・リッツで日曜日は嫌い(仕事が休みの日だから)と言って、日曜日に死んでいったココ・シャネルの言葉です。
「私のように大学も出ていない歳をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を一日に一つくらいは覚えることができる。一つ名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ人生は楽しく、生きることはすばらしい」
本当に美しい言葉だと思います。
まさにココ・シャネルの言う通り、一つ名前を知るということとは、世界の謎を一つ解くことなのです。
ここ重要です。
世界の謎を一つ解けたことになるのです。
そして、その分だけ、人生と世界はシンプルになります。
c.f.一つ大きな謎が解けました。今まで向かわなかった方向に行くことになるんだろうなと漠然と感じています 2020年10月25日
意外なものに繋がりを見出したり、世界の美しさを感じたり、法則を見出したり、シンプルになるのです。
これが大事です。
知ることで、階段を一段上り、新しい風景に圧倒されます。
世界はシンプルになります。たしかに、また新しい謎が増えていきます。
謎も膨れあがりますが、それは謎解きの喜びが増えることでもあり、楽しみでもあります。
また、情報的身体も大きくなり、気分も大きくなります。それもまた良いことですし、気持ち良いことです。
c.f.楽しんでいる人がいちばんすごい。才能やセンスなんて楽しんでいるかに比べたらどうということはない 2020年02月16日
c.f.なぜなら、華やかな全体像よりも、あまり重要でない小さなものを作ることのほうが楽しかったからだ。 2019年03月15日
勉強は強制されるものではなく(「勉強」という言葉自体は「勉め強いる」という意味で、無理矢理の印象はありますよね。だから学習という言葉の方が良いかも)、自分の好奇心が赴くままにやることです。
触手を伸ばすように、手当り次第、幼子のように興味を持つことです。
そうすると、ココ・シャネルの言うように、
「だからこそ人生は楽しく、生きることはすばらしい」
と言えるようになるかと思います!
というわけで、本日のまといのば講座もお楽しみに!!
物理学の奇妙で興味深い世界と、気功の可能性が一挙に広がると思います。
もちろん可能性が一挙に広がるのは、一番はご自身の人生です!
難しいことを学ぼうと身構えるよりは、リラックスして、人生を変える情報をゲットしてください!!
【まといのば講座『TENETの物理学 〜挟撃作戦:時間について物理学的に知っておくべきこと』】
【日時】 10月30日(金)19:00~22:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】 30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」スクール修了生、OnLine MenTor受講生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!
*ヴァーチャル受講もしくはライブ受講(Zoom受講)も可能です!!
【書籍紹介】
ココ・シャネルの言葉の引用は出口さんの新刊から!
良い本です!