戦争が勃発すると、人々は言う「こいつは長くは続かないだろう。あまりにばかげたことだから(ペスト) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

*アメンバー限定記事でしたが、限定解除しました!(2020/05/05)

 

Wiredの企画で「スタンフォード大学の感染症の専門家であるシーマ・ヤスミン博士に、Googleで最も検索回数が多かった新型コロナウイルス関連の「50の疑問」に答えてもらった」というものがあります。

 

非常に面白いです。

 

 

一応のコンセンサスとなっているところを専門家が丁寧にまとめてくれています。

 

ポイントは、、、

 

・今回のSars-Cov-2というウィルスはもちろん撲滅できない(封じ込めが成功するタイプのウィルスもあります。日本脳炎やエボラ出血熱などのように。今回の風邪のウィルスはそれに適さないというだけです)。

・前回(2009年)の新型インフルエンザと同じように毎年感染するウィルスとなるだろう(日常に溶け込むということですね)3分30秒あたりです

 

これがほぼ明確な未来像です。

 

ウィルスは残るし、季節性のありふれた感染となる、、、。

 

であれば、もうその未来を先取りして良いのではないかと思います。

(「こんなに大騒ぎする必要がある?」という質問に対しては、「インフルエンザの10倍の致死率だから」と答えていますが、どうなんでしょう)

 

 

僕は今回の騒動に関しては3月中に収束すると予測していました(一応、根拠があって)。

 

しかし、その予測は実際は外れています(というか、実態としてはピークアウトしていると思いますし、スペインだけではなくこれからロックダウンは解除していくことでしょう)。

 

スペイン、都市封鎖を一部緩和 製造や建設以外は自宅待機

 

(またWHOが「早すぎる制限緩和で事態悪化」という不思議なデマを拡散しているようですが、資本主義は国連機関よりも優位です。

時間が経てば、異常な事態にも人は慣れてしまい、パニックはおさまり、まともに考えれる人が増えるでしょう)

新型ウイルスの死者10万人超す WHO、早すぎる制限緩和で事態悪化と警告

 

(同じような言説で言えば、今回のSars-Cov-2なるウィルスには抗体ができないという発信を国際機関がしていたりします。軽率な発言ですし、ウィルス学や免疫学のセントラルドグマを破壊する画期的なケースとなりえます。そんな可能性はめちゃくちゃ低いでしょ、ってことを大脳辺縁系優位だと消えてしまうのでしょうか)

 

(また余談ですが、マスクに関しても、「リソースが有限である以上は、医療者と明確な感染者以外はつけるべきではない」というアナウンスを本来は積極的にすべきです。

 

とは言え、パニックに陥っている人には何かお守りが必要なのはよく分かります。

「自分が人にうつさないために」というロジックに欠けているのは、確率計算です。

でも、医療従事者から奪ってまで、マスクをしなくてはいけないのでしょうか?)

 

 

私権の制限に関しては2020年にもなって、非常に無残なことになっています。

市民が進んで、自分たちの私権を制限してくれと叫ぶという中世並の状況です。

日本はまだ法律が無かったのが幸いしていますが、ロックダウンをした国々は今後がなかなか思いやられます。

 

同様に各自のGPS情報によって、感染者と濃厚接触者を感知するシステムも相当に醜悪です。

分かりやすいパノプティコンです。

 

ユヴァル・ノア・ハラリのFinancialTimes誌への寄稿にもそれが書かれています。

(この投稿は僕は頓珍漢だと思っています。

控え目に言って的外れではないか、と。

ですので、前回紹介しませんでした)。

(じゃあ、なんでいま紹介するの?という話ですが、、、、私権の制限を望む市民といま起きているパノプティコンと絡めるためです。パノプティコンは単なる支配の1つであり、ウィルスとは関係ありません。火事場泥棒的に政府なり、グローバル企業が推し進めたいものです)。

 

 

c.f.全文公開第二弾! ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が予見する「新型コロナウイルス後の世界」とは? FINANCIAL TIMES紙記事、全文翻訳を公開。

 

(引用開始)

50年前なら、KGB(旧ソヴィエト連邦の国家保安委員会)は、2億4000万のソ連国民を24時間体制で追い続けることはできなかったし、収集した情報をすべて効果的に処理することなど望むべくもなかった。KGBは諜報員や分析官を頼みとしていたため、国民の一人ひとりに諜報員を割り当てて追跡することは、とうてい不可能だった。だが、今や各国政府は、生身のスパイの代わりに、至る所に設置されたセンサーと、高性能のアルゴリズムに頼ることができる。(引用終了)

 

僕らはスマートフォンを手にしていて、その位置情報はそれぞれの会社のサーバーに保管され、恐るべきことにその情報は公開されています(もちろん匿名で)。

それはグーグル先生にせよ、電話会社にせよ、です(というか、こんなことを放置して良いとは思いません)

Google Mapタイムライン機能に喜んでいる場合ではないのかもしれません。

 

そしてこの位置情報によって、感染者と濃厚接触者を調べて、それを感染拡大防止に役立てようという話があります(実際に始めている国もあります)。

 

「サピエンス全史」のユヴァル・ノア・ハラリもそれについて書いています。

 

 

 

 

 

しかし、これはあまりに疫学を単純化しすぎと感じます。ハラリが単純なのではなく(彼のグローバルな団結はナイーブな見解だと思いますが)、GPSを用いた濃厚接触者の確認という秘密警察的な方法が単純すぎるということです。

 

 

ものごとはできるかぎりシンプルにすべきだ。しかし、シンプルすぎてもいけない。(アインシュタイン)

 

 

 

ちょっと話を経済学にします。

というのも、経済学も似たモデルを使っているからです。

 

というか、同じモデルですね。

いわば、ビリヤードモデルです。ニュートン力学です。

 

 

 

ここで脇道にそれますが、PayPalマフィアのピーター・ティールいわく、経済学の数式は19世紀の物理学の理論を模倣したものです。

いやいや、ピーター・ティールに言われなくとも、おそらくはこれは(経済学者が隠しておきたい)常識でしょう。

(寺子屋経済学シリーズでは、いかに古い物理学を経済学が露骨にパクっているかを示しています)

(だから経済学は使えないモデルなのです。60億程度の原子では、大数の法則が成立せず、量子ゆらぎのような不確定性が働きます。

とあるSFでは、宇宙経済学という学問はまさにニュートン力学モデルであり、なぜそれが成立するかと言うと、人口が十分に大きいからとありました。面白すぎます)。

 

 

(引用開始)

経済学の数式は一九世紀の物理学の理論をそのまま模倣したものだ。経済学者は、個人と企業を独自の創造者ではなく、交換可能な原子と見なす。経済理論が完全競争の均衡状態を理想とするのは、モデル化が簡単だからであって、それがビジネスにとって最善だからじゃない。一九世紀の物理学が予想した長期均衡とは、すべてのエネルギーが均等に分布し、あらゆるものが静止した状態ーーーいわゆる宇宙の熱的死だ。熱力学をどう考えるかはさておき、これは強烈な喩えで、ビジネスにおいて均衡は静止状態を意味し、静止状態は死を意味する。競争均衡にある業界では、一企業の死はなんの重要性も持たない。かならず同じようなライバルがその企業に替わるからだ。(引用終了)(ピーター・ティール『Zero to One』)

 

 

中国が行い、他の国が追随しようとしているGPSでのパノプティコンシステムというのは、明らかなプライバシーの侵害です(というか、すでにグーグル先生があたかも素晴らしいサービスかのように我々に提示しています。前述したように、Google Mapのタイムライン機能です。

「あなたがどこへ行ったかのライフログがすべて分かります( ー`дー´)キリッ」

というありがた迷惑なシステムです。当然ながらそんなサービスはオフにしましょう)。

 

 

「接触の8割削減」というような意味不明な指針と共に、ニュースにおいてもGPS情報がさらされています。また渋谷のスクランブル交差点の常時監視など醜悪なパノプティコン以外の何者でもありません。

 

そうやって自分たちの首を自分たちで締めているのです。

 

我々はスノーデンを見て、パノプティコンは問題だと感じるのですが、いま僕らがやろうとしているのはパノプティコンの肯定であり、私権を喜んで制限しようとしています(緊急事態宣言に関して、「国の宣言が遅い」などと言う始末です)。

 

パノプティコンに緊急避難的な意味があるのであれば、それは必要悪ですが、意味がないのであれば害悪でしかありません。

(この先、ロックダウンが徐々に解除されたときに、それがよく分かると思います。よく観ていれば)

(この戦いが1年、2年と続くと予言している皆さん、、、そんなわけねーだろと言っておきます。もちろん戦いの定義次第ですが、こんな異常事態については継続しないでしょう)

 

 
 
ただ、僕自身も3月にはさすがにこのバカ騒ぎは終わるだろうと思っていましたが、まだ凝りずに続けるみたいなので、自分が間違っているのかもと思っている今日このごろです。少なくとも予測は外しました。
 
(ちなみに別に感染症やウィルス全般を軽視しているわけではありません。もっと恐ろしい感染症が、いま実際に世界を席巻していますし、それに対する危機感と絶望感はあります。ただ、今回のSars-CoV-2なるウィルスによる感染症Covid19に対しては、数字がかなり早い段階から正確に出てきているので、きちんと科学的な対応をしようと言っているだけです)。
 
 
で、私権の制限問題だけではなく、そもそも人間を原子か何かのように見立ててて、疫学をしている易学者たちも同じです(冗談ですが、実際は馬鹿にしています。彼らがやっているのは占術以下です)。
 
 
もっと世界は複雑です。
 
たとえば抗体保持者が増えれば、状況は変わります(「感染拡大」はその意味ではGood newsなのです。死者と重症者数をおさえて感染を拡大していることは素晴らしいことなのですが、そういう視点が欠けています。まさかこの期に及んで、自宅でじっとしてれば、ウィルスが消えるなどと思っている人はいないでしょうが)。
 
年齢によっても、健康状態によっても変わります。基礎疾患によっても、変わります(性別でも重症化の度合いが異なります)。
 
ビリヤード台で玉突きをしていれば良い時代は終わっています。
 
GPSという玩具を手に入れて、はしゃぐ時期は終わっています。
火遊びが過ぎて、大火事になっていますし、未来に遺恨を残します。
 
(また余談ながら、「Overshootに感染の大幅な拡大という意味はない」ということは、たとえばバイリンガルたちがYoutubeなど次々と指摘していますねw)
(実際に専門家すら間違っています。指数関数的増大に対してOvershootを使うのは間違っています。専門家としては、本来恥ずかしいことです)。
 
 
とは言え、このデマの火元は恐るべきことに日本の専門家会議ですOrz
*新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)
 
(引用開始)
特に、気付かないうちに感染が市中に拡がり、あるときに突然爆発的に患者が急増(オーバーシュート(爆発的患者急増))すると、医療提供体制に過剰な負荷がかかり、それまで行われていた適切な医療が提供でき なくなることが懸念されます。(引用終了)
 
 
 
繰り返しますが、僕も3月にはさすがにこのバカ騒ぎは終わるだろうと思っていました。
その点では僕が間違っていました。
 
なぜだろうと訝(いぶか)しく思っていましたが、カミュがその答えを持っていました。
 
 
カミュのペストにこんな一節があります。
 
 
(引用開始)
戦争が勃発すると、人々はいうーーー「こいつは長くは続かないだろう。あまりにばかげたことだから。」そしていかにも、戦争というものは確かにあまりにもばかげたことであるが、しかしそのことは、そいつが長続きする妨げにはならない。愚行は常にしつこく続けられるものであり、人々もしょっちゅう自分のことばかり考えてさえいなければ、そのことに気がつくはずである。(引用終了)

 

僕も「こいつは長く続かないだろう。あまりにばかげたことだから」と思っていました(あまり賛同は得られていませんが)。

 

 

ですが、実際には愚行であることは、長続きする妨げにはならないのでしょう(バカがのさばるわけです)。

 

愚行は常にしつこく続けられるもの」という点は肝に銘じたいと思います。

 

 

「家にいることで救われる命がある」というようなInfodemicを信じてはいけません(出処が、政府であれ、国連機関であれ)。

正直に言って、そんなわけねーだろと言いたいです(笑)

医療関係者は警察は消防は、家に待機していて、命を救っているでしょうか?

彼らは別だというのであれば、なぜ別なのかを論理的に考えるべきです。

 

世界的なコンセンサスとしては、隔離すべきは既往症を持つ高齢者であることは明白です。

健康な人ではなく、です。

健康な人を自宅に隔離するのではなく、他にやるべきことがあります。隔離されるべき対象は全く違うだろ、ということです。

 

喫煙者、糖尿病患者、心肺系の疾患、心臓病、、、すなわち失礼ながら不健康な方にとってのリスクです。そのことを政治的に言えない空気が恐ろしいと思います(と言うと、健康な働き盛りの医者たちも死んでいる!」と叫ぶ人がいますが、、、

彼らのそばにいたり、実際に医師である人たちはよく分かると思いますが、僕の偏見もあるでしょうが、医師は身体が丈夫な不健康者が多いです。激務ですし、神経もすり減らしますし、栄養については恐ろしく無知か、非常に軽視していて、ヘビースモーカーも多く、夜勤をずっと続ける人も多いのです。また感染の多くは院内感染である以上は、医師や看護師の死者は多いのは確率論的に納得です。彼らは恐ろしく頑丈なのです、実際に。それは遺伝子にもよるのでしょう。ただ、一方でだからこそ不健康な生活を長く続けていることも多いです。ハードワークですし)。

(そう考えると、健康の神殿の神官たちが不健康という矛盾が現代の抱えるパラドックスですね)

 

 

ちなみにPCRテストに関しては政治家やWHOだけではなく、医師も間違います。

c.f.ウイルスの振る舞いをよく見ると、ウイルスは自己複製だけしている利己的な存在ではない(福岡伸一)

 

勉強して医師国家試験を通過した専門家集団すら、普通に間違います。

というか、あれは医学ですらなく、統計学ですし。

でも、統計学というのは直感的ではありません。だから数学を学ぶ必要があるのです。我々は大きな数や確率や統計について、直感的に考えられないような脳に進化しているのです。

ですから、数学は学ぶ必要があるのです。

 

無症状でもPCR検査を 京大病院など共同声明―新型コロナ

 

(引用開始)

京都大付属病院と京都府立医科大付属病院は15日、新型コロナウイルスの院内感染を防ぐため、手術や救急医療を受ける患者に対し、症状がなくてもPCR検査を公費で行うか保険適用するよう求める共同声明を発表した。対策が遅れれば医療崩壊につながると訴えた。(引用終了)

 

 

そして、権威主義的に「専門家が言っている!」と脊髄反射する前に、自分の頭でもう一度、考えましょう。

 

c.f.「私に言わせれば、あんたは全然考えるって事をしないのよ」とバラがずいぶん棘のある言い方をしました 2019年10月07日

 

(上記のブログからの引用開始)

ビル・ゲイツが少年だったころの逸話です。

 

ある夜のこと、食事の時間になっても、ゲイツ少年が部屋から出てこなかったので、母親が声をかけます。

 

「ビル、何をしているの?」

 

それに対して、ビル・ゲイツ少年はこう答えます。

 

「考えているんだよ」

 

ママはびっくりして、「考える?」と聞き返すと、

 

「そうだよママ、考えているんだ。ママはこれまで考えたことってある?」とゲイツ少年は言ったそうです。

(引用終了)

 

 

 

で、僕らとしては、頭を使って、考えて、仕事をしましょう!

 

働きましょう。社会に機能を果たしましょう。

 

家でも会社でもどこでも良いので、働きましょう。

 

(休業補償だとか、一括給付だとか、いつからこの国は社会主義になったのでしょう。あ、「世界でもっとも成功した社会主義国」と言われてましたね)

(いま必要とされていない人は、この騒動が終わったあとも不要な人になりかねません)。

 

c.f.私の成功の秘訣は猛烈に働いたということよ。私は五十年間、どこの誰よりもよく働いた(ココ・シャネル 2019年04月10日

 

c.f.これほど熟練した技を身につけるまで、どれほど血のにじむような努力をしたかを人々が知ったら、さほど感嘆しなくなるんだろう(ミケランジェロ) 2019年04月06日

 

 

 

カミュのペストからの一節です。

 

(引用開始)

リウーは窓をあけると、市(まち)の騒音がどっとみなぎった。近くの製作所から、機械鋸(のこ)の短く反復するきしりが聞こえてきた。リウーは身をゆすぶった。そこに、毎日の仕事のなかにこそ、確実なものがある。その余のものは、とるに足らぬつながりと衝動に左右されているのであり、そんなものに足をとどめてはいられない。肝要なことは自分の職務をよく果すことだ。 

(引用終了)

 

 

毎日の仕事のなかにこそ、確実なものがある」とは、もっと肝に銘じたい言葉です。

 

 

我々は立ち上がって、自分の機能を果たすべきです。

 

とるに足らぬつながりと衝動に左右されているのであり、そんなものに足をとどめてはいられない

 

 

いやいや、もう少しカンフル剤が必要でしたら、ティールのこんな言葉を送ります!!

 

 

(引用開始)

 

トルストイは『アンナ・カリーナ』の冒頭にこう綴った。

 

「幸福な家族はみな似かよっているが、不幸な家族はみなそれぞれに違っている」。

 

 

企業の場合は反対だ。

 

幸福な企業はみな違っている。

 

それぞれが独自の問題を解決することで、独占を勝ち取っている。

 

不幸な企業はみな同じだ。

 

彼らは競争から抜け出せずにいる。

 

(引用終了)(改行は引用者)

 

 

競争から抜け出せずにいるならまだしも、独自の問題を解決しないならば、市場から追い出されます。いまも自粛と称して、虎視眈々とチャンスを狙って、猛烈に準備を怠らない若者に入れ替わるだけです。

(一応、予想を書いておきます。上記の意味では大恐慌になっても、経済は力強く回復すると思います。ダイナソーたちの退場が加速するだけです)。