「ISをイスラム教徒と言うのは、ナチス党員をキリスト教徒やルター派と言うようなもの(E.Tod) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

*OnLine ReCord第2弾を配信開始しました!!
(届いていないかもという方はご連絡ください!!)

今回は第2弾にしてすでにかなりのボリュームです。スクール3本分と寺子屋5本分くらいが凝縮されています。ちょっと、煮詰まりすぎているかもしれませんw

ですので、オススメは基礎編だけを繰り返し視聴することです。応用編は少し心の余裕ができてきて、魔術の歴史に興味が出てきたころに、ちらっと見てみてください。

基礎編だけで、十分にいわゆるヒーリングとしての気功のエッセンスがつかめますし、それをつかめば、ヒーリングの能力は知らず知らずにアップしています。

余裕が出てきて、もし応用編を見て「これは面白い!!」ということになったら、是非どんどん学んでください。「裏の宗教史」あたりから「シュメール」までの寺子屋を学ぶと面白いと思います。寺子屋バックナンバー教材のお申込みはこちら。
ブログ検索でもかなりいろいろと出てきます!!


*第3弾の「アルゴリズムの秘密」の公開収録は11月24日(木)を予定しています!!
今回も15分の4本撮りという厳しい制約をまったく考えずに、大風呂敷を大きく大きく広げたいと思っていますw

ちらっと触れると、かなり膨大なコンテンツです。
ミシュナー、ゲマラーという「魔法の時間」においても重要であったトーラー、タルムードの秘密に具体的に触れ、フロイトと精神分析学の誕生に触れ、シンプルな直角三角形を起点にピタゴラス(ユークリッド)、フェルマー、アインシュタインを考え、ユークリッドとニュートンとラッセルを点で結んで、ゲーデルに至ります。個人的には、Deep learningの数学にも触れたいと思っています。これも連立一次方程式から、行列、テンソルと移動します。これらを俯瞰してみたときの複雑系こそが、Ontological Networkであり、縁起の思想とつながります。そして気功のアルゴリズムとして、チャクラ、クンダリーニという点と線を考えます。いや、、、やりすぎかな。

公開収録及びOnLine ReCordのお申込みは可能です!!!

OnLine ReCord第1弾、第2弾はお申込みとご入金後すぐに配信されます!!




アメリカ大統領選もかなり面白いことになっています。世界は明らかに小さくなっているので、対岸の火事という現象はほとんどなくなり、対岸の火事だと思っていたら、もうお尻に火がついているということになりかねません(^o^)

地政学がいまだに国際戦略に用いられているのはよく知られている事実ですが、しかし地政学という地図に鼻を突っ込みすぎていると、地図と現実の区別がつかなくなります(タレブのブラックスワンの表現ですね!)。

その衝撃がBrexitです。しかし大勢の予想に反して、経済は好調です。むしろ、ヨーロッパの方が沈没しつつあり、イギリスは沈みつつする船から逃れたという感じすらします。

選挙結果はともかくトランプやサンダースの台頭にせよ、イギリスのEU離脱にせよ、ポピュリズムではなく、歴史の必然が透けて見えるとしたら、面白いのではないかと思います。

最近話題のエマニュエル・トッドはその意味でとても刺激的です。ソ連の崩壊を人口統計で予想してみせたことで、有名であり、その後も次々と「予言」を行い、そして世界はあたかもその通りに動いているかのようです。

かなり扇情的で挑発的な物言いをするのですが、視野が広く、あまりに整合的な説明の手腕にはほれぼれとします。

タイトルはエマニュエル・トッドの「グローバリズム以降」からす一部修正して、引用しました。
これは朝日新聞のインタビューを並べたものですが、最初に読むトッド本としては一番読みやすいのではないかと思います。もちろん大著から切り込んでいってもいいのですが、ざっくりと長いスパンでトッドの考えを総覧するには、読みやすいです。


By Rama - 投稿者自身による作品, CC BY-SA 2.0 fr, Link

少し長いですが、引用します。

(引用開始)
ISは国家ではありません。あえていうならば完全にニヒリスト国家なのです。イスラムのシンボルはあります。しかし、欧米がISを分析するのに良い方法はたぶん、イスラムの崩壊の症状として分析してみることでしょう。彼らを「イスラムの狂信者」と呼ぶのはやめる。彼らをイスラム教徒と言うのは、ナチス党員をキリスト教徒やルター派と言うようなものです。(引用終了)(pp72-73 エマニュエル・トッド「グローバリズム以降」)

ISを「イスラムの崩壊の症状として分析」するという視点は少なくとも僕にはありませんでした。
イスラムはこれからむしろ隆盛していくと何となく思っていましたし、ヨーロッパ社会に対するアンチとしての存在感を増していくのだと思っていました。

となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代/ミシマ社

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歴史は繰り返すということで言えば、キリスト教世界がまた崩壊し、イスラムからむしろヨーロッパ世界が学ぶという、第二のルネッサンスがまた起こるのかもしれないと漠然と思っていました。


しかし、トッドはシンプルにISのような現象を「イスラムの崩壊現象」として読み解くべきであり、それは次第に下がりつつある出生率で見ることができると言います(乳幼児死亡率は社会の底辺が崩壊している指標として見ることができ、この2つによってソ連の崩壊を予言しました。それもソ連が圧倒的に強かった時にです)。
トッドは民主化とは識字率の向上であり、その識字率の向上のあとに出生率の低下が来るのは普遍的な現象と考えています。その視点から日本の出生率の減少(人口減少も)を見るのは面白いと思います。

ISのような現象は当然ながら「テロとの戦い」の文脈でも見るべきではなく、イスラム教の原理主義から来るものとして見るべきでもなく、むしろイスラムの崩壊として見るべきというのは非常に面白い視点です。

その意味で「彼ら(IS:引用者注)をイスラム教徒と言うのは、ナチス党員をキリスト教徒やルター派と言うようなものです」という主張は面白いです。何より分かりやすいです。


エマニュエル・トッドの著書はたくさんありますが、とりあえず揃えて、ガツガツ読んでいきましょう!!


【書籍紹介】
とりあえず、まずはこの「グローバリズム以後」を読んで、トッドと自身の相性を見てもいいかもしれません。面白いです。ハマったら、ガツガツと大著にも挑戦しましょう!!

グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命 (朝日新書)/朝日新聞出版

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問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)/文藝春秋

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「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)/文藝春秋

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シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 ((文春新書))/文藝春秋

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グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書)/文藝春秋

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世界の多様性 家族構造と近代性/藤原書店

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家族システムの起源(上) 〔I ユーラシア〕〔2分冊〕/藤原書店

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家族システムの起源 (下) 〔I ユーラシア〕〔2分冊〕/藤原書店

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帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕/藤原書店

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新ヨーロッパ大全〈1〉/藤原書店

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新ヨーロッパ大全〈2〉/藤原書店

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最後の転落 〔ソ連崩壊のシナリオ〕/藤原書店

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文明の接近 〔「イスラームvs西洋」の虚構〕/藤原書店

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自由貿易は、民主主義を滅ぼす/藤原書店

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移民の運命 〔同化か隔離か〕/藤原書店

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アラブ革命はなぜ起きたか 〔デモグラフィーとデモクラシー〕/藤原書店

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トッド 自身を語る/藤原書店

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「アメリカ覇権」という信仰 〔ドル暴落と日本の選択〕/藤原書店

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経済幻想/藤原書店

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世界像革命 〔家族人類学の挑戦〕/藤原書店

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自由貿易という幻想 〔リストとケインズから「保護貿易」を再考する〕/藤原書店

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蛇足ながら、ジェイソン・ボーン観てきました!!
面白かったです。どうやって撮影したんだろうというスゴイシーンばかりでした。



ヒロインはエクスマキナで美しいA.I.を演じたアリシア・ヴィキャンデルでした。





最近、面白かったのはこちらの映画。映画というか、貴重なドキュメンタリーでした。
創設者たちが次々と鬼籍に入る中で、貴重な肉声ドキュメンタリーです。



「まといのば」ではYogaスクールをやっているころから、Yogaのルーツなど3000年前でも300年前でもなく、100年もないと主張してきましたが、ほぼそれが実証されたような内容でした。相当に面白いです。
ヨガを深く信奉している人には衝撃的な作品かもしれませんが。

ヨガ・ボディ: ポーズ練習の起源/大隅書店

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こちらと合わせて読んでみてください!!!