遺された意味を問うよりも


遺った価値を受け入れよう


何故?


どうして?


と悩むより


与えられた思い出を抱き締めよう



あの空の上とこの地上


暮らす場所は異なっても


永遠の絆を信じよう


ひと足先に逝っただけ


美しい若さのままで


ひたむきな志のままで



棄てられたわけではない


置き去りにされたわけではない


色んなものを託されて


今、ここにいる私


辛いけど


苦しいけど


悲しいけど


この場所で


この地球の片隅で


空を見上げよう


とりあえずは


今日を生きてみよう



そして時に


思い切り泣こう


こどものように声を上げ


ひたすらに泣き叫ぼう


流す涙のひと粒ひと粒に


我が子への愛を込めて


泣きつかれ叫びつかれ


静かに眠りにつくまで


夢で逢える事を望みながら


ゆっくりとゆっくりと


時を重ねよう



永遠なんて無いのだから


行き着く先があるのだから


あの子と同じ処へ帰るのだから


ひとりぼっちじゃないんだから


昨日より少しだけ


強い自分になれるように


優しい母になれるように