年明けそうそう

二従姉妹の訃報を知る

私とほぼ同時期に肺癌を発症

彼女はすでにステージⅣで

抗がん剤治療を始めた

その後

7年近くを頑張ったが

抗がん剤の効果がみえず

年末に入院してすぐに

コロナに感染したらしい

同い年の優しい人で

女手ひとつで娘さんを育て

介護の仕事を最後のギリギリ迄

頑張っていた二従姉妹

ひっそりと身内だけで見送ったとか

近いうちに私もお別れに行こうと思いつつ

高齢の大伯母さんの悲しみを思う

90歳近い大伯母は

すでに一人、娘を19歳で事故死させている

大伯父亡き後

二従姉妹と寄り添うように

生きてきた大伯母

どんな言葉を掛ければ良いのか

ふと戸惑ってしまう

私が菜穂を喪った事を知った時

「あんた気丈やねぇ…」

と言っていた大伯母

ただ黙って背中を擦る事くらいしか

私には思い付かない

遺された一人娘さんも

深く傷つき沈んでいるだろう

高齢化社会は

逆縁の憂き目を見る人も多くなる

年老いて我が子を先に送るのは

どんなにか辛い事だろう

物に満ち溢れた世の中で

戦争もない日本で

それでも逆らえない人の生き死に

せめて親よりは生き残った事を

私の幸運と思わねばね

青い冬空に向かい合掌

「○子ちゃん お疲れ様

よく頑張りました」