何事も無かったように

日が暮れる

人の人生は一日で

一瞬で変わる

笑顔が泣き顔に

笑い声が哭き叫ぶ声に

変わってしまう

明日は我が身と誰かに言われても

実際に我が身に起きなければ

その本当の意味は解らない

災害も事故も突然に起きる

あっという間に大切な人を喪い

大切な人を遺して命は消える

未亡人になり

遺族になる

あの時もそうだった

あの子もそうだった

ほんの一瞬で逝ってしまった

いくら自死と言われても

私にとっては災難であり

思いもかけない事故のようなもの


沢山の人達が

悲しみの渦の中に

翻弄され、戸惑って

傷付いて、哭き叫んでいる

無慈悲なこの世の出来事に

憤り、怯え、苦しんでいる

私達は

傍観者であり当事者

手をさしのべ

その手を手繰り寄せ

共に歩いて行かねばならない

遺された私達の進む先には

何故

今のこの時代に生まれたのか

何故自分が遺されたのか

その答えがきっとあるはず

人は必ず死ぬのだから

いつその時が来るのかを

知らないだけなのだから

私達は還るのだから

あの空のずっと遠くへ

戻るのだから

だから今は

助け合おう

支え合おう

試されている

良き人になれるかを

良き魂に変われるかを


合掌