時代が変わり、
卒業後、就職したら定年まで働ける
といった構図は崩れてしまいました。
新旧の入れ替わりも激しい時代、
10年後には、今までに存在しなかった職業が
生まれているかもしれませんし、
逆になくなってしまう職業もあるのかもしれません。
だからこそ、自分自身が
どんな役割をする人か、
どうありたいか、
が問われているんだと思います。
先日見ていたベネッセの記事の中で
このことに書かれた記事があり、
目にとまりました。
2011(平成23)年1月に、
中央教育審議会から
「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」
という答申が出ましたが、その中で「キャリア教育」を
「一人一人の社会的・職業的自立に向け、
必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」
と定義しています。
中学生になると「職場体験」があります。
日進市でも中学2年生になるとこれがあって、
子ども達からもどんな経験をしたかを聞くことがあります。
ただ、自立をしていくために必要な能力の育成が、
少し軽視されてしまっていることが課題だったそうです。
そこで、社会がどう変化しても生きていける基礎的な力(基礎的・汎用的能力)を
学校教育のあらゆる活動をとおして身に付けさせていこうと考えているとのことでした。
「人間関係形成・社会形成能力」
多様な他者の考えや立場を理解し、
相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることができるとともに、
自分の置かれている状況を受け止め、
役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画し、
今後の社会を積極的に形成することができる力
「自己理解・自己管理能力」
自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」について、
社会との相互関係を保ちつつ、
今後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき主体的に行動すると同時に、
自らの思考や感情を律し、かつ、今後の成長のために進んで学ぼうとする力
「課題対応能力」
仕事をする上での様々な課題を発見・分析し、
適切な計画を立ててその課題を処理し、解決することができる力
「キャリアプランニング能力」
「働くこと」の意義を理解し、
自らが果たすべき様々な立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」を位置付け、
多様な生き方に関する様々な情報を適切に取捨選択・活用しながら、
自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力
これら4つの力をつけていきたいということですが、
いずれに共通するのは、「主体性」。
今のゆとり世代の社会人は、この部分が身についていない人が
多いようで、企業側が「学生に不足している能力」としてあげている
上位にあがります。
受け身が当たり前で、学生の頃を過ごしてきてしまうと、
社会人になったときに、それが通じないため、壁に当たってしまうことを
よく聞きます。
学校だけではなく、家庭でも、
小さい頃から、主体性を身につけるきっかけを創っていくことが大切ですね。
「主体性とは?」