【(ビジネスで成功する)フィリピン滞在記61】

教室で夢について語る。

「リンさんの夢はなんですか」

「私の夢はいろいろなものを売るお店を始めたいです」

「あれ、リンさんの夢は日本語の先生ではありませんか」

「それもあります」

「あと、アパートを持って人に貸したいです」

 

生徒たちはいろいろな夢を持っている。

お金を貯めていろいろなビジネスをしたいのだ。

お金が無いと何もできない。

 

一般フィリピン人の給料は月5万円程度。

物価が安いわけではない。

モールに行くと日本と変わらない値段だ。

レストランも同じだ。

高級店は2000円以上かかる。

しかしローカル人向けのレストランは安い。

250円ほどでいっぱい食べられる。

 

お金持ちとそうでない人の差が激しい。

走っている車はみんな大きい。

軽自動車はほとんど走っていない。

一方で、身なりの貧しい人たちが多く歩いている。

 

学校も私立学校は授業料が高い。

大学も日本と変わらない授業料だ。

お金持ちでないとよい教育が受けられない。

 

フィリピンは格差社会だ。

その格差社会で上を目指す。

そのためにはなんとかしてお金をためる。

貯めたお金でビジネスを始める。

そのビジネスで成功してお金を増やす。

それが上を目指す方法だ。

彼らはそのように考えている。

 

日本で働いてお金を貯める。

そのお金でビジネスを始める。

だから難しい日本語でも挑戦する。

お金をもらって日本に行けるわけだから。

彼らにとっては大きなチャンスなのだ。

 

彼らは自分の家族だけではない。

地域の人たちが豊かになることを夢見ている。

自分たちが豊かになって、周りも豊かになる。

生徒たちの基本的な考えだ。

 

日本はチャンスを活かす場なのだ。

「日本は美しい国です」

生徒たちの会話での答。

今の日本が彼らの憧れの国であるのか。

 

「日本は素晴らしい国です」

いつも生徒たちに話している。

確かに文化と伝統があり、料理も美味しい。

彼らの豊かな人間性をみると日本も負けていられない。