おぼろげながらの46%削減もいいけど、世界中で電力が足りないんです。大変なんです。特に大変なのが中国。そう、今や世界の製造業の集積地となった中国が深刻な電力不足に陥っているというニュースが毎日流れています。石炭も天然ガスも足りない、だから電力作れない。金属っぽいものを生産するのはやめろや〜と(大体電力を大量消費するんですよ、金属っぽいものを生産すると)。
あまり有名じゃありませんが、市場で心配しているのが金属シリコンの供給減。これ、中国が世界生産の60%くらい占めていて、半導体ウェハーやら太陽光パネルの原料なんかに使われるのですが、これが足りない、価格も急騰。すわ、半導体不足に拍車がかかるか?と思いきや、まあグレードの低い太陽光向けが絞られるっぽい感じです。それでも、ソーラーパネルの生産がかなり抑制されそうな空気が蔓延(ソーラーパネルの生産もほとんど中国っすからね)、すまん、進次郎、おぼろげな46%達成が遠ざかりそうだ。
以前も書きましたが、今年は色々な偶然も重なって天然ガスやら石炭需給が逼迫しているわけでありますが、根本的には化石燃料投資に対する急進的な抑制圧力が影響しています。どうするのでしょうね、これ。とは言え、コロナもあって財政支出が急拡大したのはどの国も一緒、世界的に国家財政は火の車。増税?できるわけねーっしょ、選挙で負けちゃうもん、と言うことで、もうこれインフレしかないんですよね。財政を名目値だけでも立て直すには。あー、なるほど、確信犯か。
そう、ドル高と資源高っていう珍しいパターンが起きていて、これは不安になります。とりあえず、なんでもいいから実物資産を多めに保有しておきたいな、あ、でもビットコイン以外で。だってアレは中国人がもう買えませんから。