今回も語学とは関係のないことを書きます。
ここのところさまざまな展覧会に行ってまして、そのときに浮かんだアイディアです。
まずはこれ
ご存知ミロのビーナスですね。
本当にリアルにつくられています。
体型として理想的すぎるかもしれませんが、人間を完全に再現しています。
紀元前130年くらいの作品です。
ところがこの時期(いわゆるヘレニズム時代)の絵というとこんな感じです。
非常に平面的ですね。
3D(三次元)のものを3Dに再現するのは見事なのに、3Dのものを2D(二次元)に再現するにはまだまだ稚拙です。
そして3Dのものを2Dで再現する技術を人間が持つにはそれからさらに1600年以上の歳月を必要としました。
リアルさを感じる2D絵画はルネサンス期になってはじめて登場します。
3Dを2Dに移し替えるのは3Dから3Dを再現するよりもはるかに難しいということなのでしょうか・・。
不思議に思いませんか?