ニッキ貝 | またしちのブログ

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幕末史などつれづれに…

今日はお休みをいただいたのですが、あいにくの天気(曇天)だったので、あまり遠出はせず、京都市内を“市中見廻り”してきました。

 

「遠出をあきらめて京都観光」って、なんて幸せなんだろう(笑)

 

さて、二条城のお堀の側を歩いていると、古めかしい漢字の和菓子屋「格子屋」さんを発見。覗いてみると面白そうなものがありました。

 

ニッキ貝。

 

 

 

初めて見たので「昔懐かし」って言われてもピンときませんけど・・・。

 

中身はどうなっているのかと言うと

 

 

こう。

 

 

 

黒いのは黒砂糖とニッキを固めたものです。ラップを取ったとたんにニッキの良い香りがします。

 

これをもう一方の貝殻でホジホジ削りながら食べます。

 

 

 

 

いかにも昔の上品なお菓子という感じですが、正直・・・

 

 

 

 

 

めんどくせえ・・・

 

 

 

 

舞妓さんや武家のお内儀とかが、ちょこちょこ削りながら食べると品が良い感じなのでしょうが、オッサンが人前で食べるのはどうかと思います。

 

削り取るのに結構握力が必要ですが、本来ちょっとずつ食べるもののようなので、あまり問題ないのでしょう。

 

食べ終わったあとの貝殻は、化粧品入れにするなり、貝合せの道具にするなり、第二の武田久美子を目指すなり、好きにすればいいさ。

 

 

ちなみに、格子屋さんが名物としているのが

 

 

どろぼう

 

 

平たく言えば「おこしのかりんとう」です。黒糖に漬け込んだおこしの事を、京都では「しゃんこ」と言うんだそうです。

 

昔、甘いものがなかった時代に「泥棒してでも食べたい」ほど美味しいと言われた事から「どろぼう」の名がついたそうです。

 

てっきり見た目が「泥の棒」みたいだからだと思いました(笑)

 

 

ちなみに、格子屋さんの場所はこちら。