建築医学の可能性 | 住まいのすゝめ

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日本は高齢化が進む中で、医療費の増加が社会的な課題となっています。2023年度には医療費が約46兆円に上るという事実は、持続可能な医療システムへの転換を求めています。この背景のもと、建築医学が注目されており、住環境を改善することで健康を促進し、医療費の削減に貢献する可能性があります。

日本の住宅は、夏の暑さに対応する設計が多く見られますが、冬の寒さ対策については地域や建築時期によって差があります。特に古い木造住宅では、断熱性や気密性が低く、冬場の結露やカビ、ダニの繁殖が健康被害を引き起こすリスクを高めています。温度差による血圧の変動も、失神や心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な疾患を誘発する可能性があるため、適切な住宅の断熱改善が求められています。

この問題に対処するために、パッシブハウスが有効な解決策として提案されています。断熱性と気密性に優れ、エネルギー効率の高いパッシブハウスは、ドイツやイギリスなどのヨーロッパ諸国で普及しており、快適な居住環境を実現しています。日本においても、パッシブハウスの導入は、健康的な生活を支え、医療費の削減に寄与することが期待されます。

今後、日本が希望ある未来を築くためには、パッシブハウスのような健康的で経済的な住まいの普及が鍵となるでしょう。これにより、より良い生活の質と持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出すことができます。

 

関連サイト:90秒でわかる、パッシブハウス

 

動画:トンボハウス【YouTube】