土の性質 | 住まいのすすめ

住まいのすすめ

快適・健康・節約を重視した住まいの設計をご提案。
よく学び・よく目を養って。
ちゃんとまともな家を手に入れようと動いてください。

 

外気温(地表の温度)と地中の温度差は「土」が持つ2種類の性質から発生します。土は断熱性を持っています。カエルやヘビ、クマなどが「土の中」で冬眠するのは、土が断熱性能を持っているため、土の中は冷え込まないからです。土には熱を伝える性質があり、夏、地表面が太陽からの強烈な日射によって温められます。その熱は、徐々に地中深くへと伝わっていきます。この2種類の性質によって、たとえば地下5メートル程度では、1年を通じて15~18度の安定した温度(地温)になっています。面白いのは、夏の日射で温められた地面の熱が半年かけてゆっくりと地中深くに蓄熱されるからです。

ちなみに私どもでは、しっかり気密施工(C値=0.5未満)し柱の外側に断熱を施し、基礎の外周をも断熱した「外断熱住宅」では、夏場7・8・9月の外気温度の平均は25.6度、その床下の土間コンクリート表面温度は20.6度、地下1メートルでは23.5度。冬12・1・2月の外気温平均は6.3度、土間コンクリート表面温度は17.8度、床下1メートルでは18.7度もあるのです。

この自然のエネルギーを工夫して上手に使った家の居間では、夏の3カ月平均室温は23.9度、冬では17.8度になります。この室温なら、夏には除湿して風がそよげば過剰なエアコンに頼る必要はありません。そして冬は、湿度を50%前後に保っていれば寒くはないのです。建物の真下の地中は、日中の日射や夜の放射冷却の影響を受けにくいため、地下2メートルの温度は変化しません。その熱を基礎と建物で蓋をしてしまう建物の内部は、土間そのものが蓄熱層として機能することになります。

 

湿度のコントロールは、家の寿命ばかりか住む人の健康にも大きく影響します。湿気は、機械的にコントロールするのとあわせて、建物そのものである構造躯体・内装仕上げ材で吸湿・放湿させることが一番いいわけです。ですからビニールクロスは使えないし、単純に外気をそのまま直接入れて換気する設備はオススメできません。自然エネルギーをより上手に活用し、夏と冬の冷暖房・換気の仕組みを考えることが大切なわけです。

 

自然主義からはじめる高性能住宅

トンボハウス|tomobohouse.com

設計:日本全国 | 施工:茨城・千葉