人それぞれにいろんな生死観があって、私としてはそれをいやいや違うだろなどと否定することは決してしませんが、なんか人間っていろいろで面白いな、とは思います。
今日これを見てあゝそういう考え方もあるんだなぁと。
外で誰かが倒れたりしたら、真っ先に救護するタイプで(昨日もでした)「大変だなあ、大丈夫かなあ」としか感じませんし、訃報のニュースがテレビで流れると「ああ、そうなんだ。寂しいな」と思うのに自分のことになると恥ずかしさが一気にきます。「恥ずかしいから」突然死だけは避けたい気持ちが強いです。
なんとなく思うのだけど、この考え方って、死ぬ→人の手をわずらわせる(=迷惑かける)→恥ずかしい。ということなんじゃないですかね。
こういう考え方をする人は多いのかも知れず、マジメなんだろうなとも思います。
でも人間って生まれてくるときですら誰かしらの手をわずらわせているわけで、爬虫類の卵みたいにお日様に温められてひょっこり生まれてくるわけでもないんですよね。死ぬときだって同じでしょ?
生まれてくることも自分ではどうにもならず、死んで後のことも自分ではどうにもならない。よくよく考えてみれば案外自分の思い通りになる部分って少ないのかも知れませんね。
何を今さら。
必死に銭遺して終活したところで思い通りに葬ってもらえるかどうかさえわからない。むしろ私としては死んでからまで戒名だの墓代だの供養料なんてものがあると思えば──先祖の霊が祟るかどうか知らないが、坊主が遺族に悪さするのは知っている──、焼くだけ焼いてそのへんにぶん投げられちまったほうがいいぐらいに思っておりますよ。
曲はマーラー「大地の歌」第1楽章
指揮はマーラーの直弟子ブルーノ・ワルター。
一杯やんべし♪