毎日の食事に感謝を伝えよう!
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仕事でシンガポールに行った時、アメリカの工業系の学校で教鞭を取られている先生と食事をご一緒したことがあります。
その時、彼が「以前、日本にも行ったことがあるけど、日本人は皆んな食事前に手を合わせて、・・・いかにも仏教徒だね。・・・何か言ってたよね。」
「『いただきます』でしょうか?」
「ああ、それだよ。それは一体どんな意味なの?」
僕は少し考えて、
「“Thank you for your sacrifice.” (あなたの犠牲に感謝します)でしょうか…。」
と答えたら、とても驚愕しておられました。
その後彼は、今のアメリカじゃあ食事前にお祈りを捧げるなんて、ほとんど誰もやってないよ、なんて言われていたような気がします。
その時は僕の認識では、「いただきます」は「食材の命を貰い受ける感謝の言葉」だと思っていましたので、先ほどのように訳したのですが、後日気になって「いただきます」の語源を改めて調べてみましたら、もとは神に食物を捧げる神事にまつわる言葉だったようです。
単純に食材の命を貰い受ける事への感謝、という訳ではなく、それを与えた神や、食材を揃えた漁師や農民の方々、調理人、つまり今日の自分の命を支えている全てのものへの感謝が含まれているようです。
「いただきます」は、やはり大切な言葉だと思います。
僕の訳もあながち的外れではないと思いますが、文化的背景を持った言葉を訳すのは、英語は日常会話が精一杯の自分には荷が重い話でした。
↑シンガポールで、いただきます。