職場には調理パンの自動販売機が置いてあり、小腹を満たすのに重宝している。

 

 先日も、お弁当のあと一品にと、自動販売機の前に立ったが、軒並み値上げしていたのには苦笑してしまった。

 

 それでも良心的と言える値段なのだが、リンゴパイが150円から180円になっていて、この差は大きいなあ、と感じてしまった。

 

「ちょっと小腹を満たす」のも、控えることになるだろうか。まあ、その方が財布にも体重にも良いことかもしれない。

 

 その中で、「ミニクロワッサン」だけが、従来の100円から値段が据え置きだった。

 

 おっ、これはいい。僕はクロワッサンが好物だし、100円で4個袋に入っているので、何度かに分けて食べることができる。

 

 100円硬貨を投入し、ゴトン、と落ちてきたミニクロワッサンの袋を取り出したが、袋の感触に違和感を感じた。

 

 「あれ…、えっ?、3個になってる…。」

 

 嗚呼、ミニクロワッサンよ、おまえもか。