昨日の眼鏡を作りに行った時までのお話です…









オレはお気に入りの眼鏡を壊してしまった…

韓国で作った、大変お気に入りの眼鏡でした。



壊れた原因は…確か踏んじゃったから。




もちろん直そうと試みた。

…しかし、ぱっくりと完全に折れてしまっていて、接着剤ではどうしようもない。





…なら、このまま掛けてしまおうか?





とりあえず掛けてはみるものの、鏡に映し出されたその姿は…ものすごく胡散臭い英国紳士。

家の中では大丈夫だとしても、外には出られない。

たぶん誰も見ないだろうけど、なぜかとても恥ずかしい…






…しかたがない。

新しく作り直すか…。


そう決めた。







そして先週末、眼鏡屋さんへ行った。

お店の中で、掛けては外し、掛けては外しの繰り返し。

…たぶん同じ物を何回か掛けたであろう。





…どんなのが似合うか分からなくなってきた。




そこへ店員さんが歩み寄ってきた。






「なにかお探しですか?」












…眼鏡に決まっている。








なにかを感じなくては…

オレは一所懸命に考えた。





「なにか」とは何か?





ここでいう「なにか」とは「どのようなタイプ」を示してる!と感じ取った。






「あの~縁ありの眼鏡を~。」


「あ~!眼鏡ですね!」










…いったいここは何屋さんなんだ?

アウターゾーンでも迷いこんだのか?







いやいや、店員さんも疲れてるのだろう。

気にしないことにした。





そして、それから接客をしてくれたのだが、すぐオレも疲れてしまった。





今日は…止めよう。


帰ることにした。










そして、昨日。

別の眼鏡屋さんに行った。




お店の中で、掛けては外し、掛けては外しをしていた所、店員さんが近づいて来た。








「色違いもご用意いたしますので、遠慮なさらずにお申し付けください!」











…やっと眼鏡屋さんに辿り着いた!



ちょっと嬉しくなった。

そして、疲れなかった。




ここで決めよう!

そう思い、早速、気に入ったフレームで作ってもらうことにした。







そして視力検査へ…






いろいろ、目を調べられ、いろんな検査をされた。

緑と赤がどうとか、線が見えるかどうかとか。

思ったとおり、丁寧で優しい検査だった。










そして、お決まりのやつ。

ひらがなを読んでいくやつだ。




  0.1

  0.2

  0.3




「じゃあ。上からよんでください!」








…ん、おかしい。

発音を忘れた。

「の」って分かってる。

なんて発音すればいいんだ?








とんでもないことになってる。



…そう、何故か緊張をしていた。

喉がカラカラなのだ。



唾を飲み込もうとしかめっ面になる。







「目を細めると、正常な検査出来ないので自然な感じでお願いします!」







…まずい。

このままでは、度数の強い眼鏡が出来てしまう…

なにか言わなくては!

いや、「の」と言わなくては!!










「…にょ」










…しまったぁ。

舌が絡まってしまった。






当然、検査する人も不思議がってる。

基本、一文字しかないのに「にょ」はおかしいと思ったのだろう。





沈黙が流れる…



気まずい。

なんとか誤魔化さなくては!










「にょ…にょ…尿を催したのでトイレに行っていいですか?」





…あ、「の」って言えた!







しかし、言ってしまった手前、トイレに行かなくてはならない。







「どうぞ、こちらです!」





ご丁寧に案内され、トイレに籠もる。

オレは尿を催してはいない。

しかし、すぐにここから出ると不自然だ。






…便器を眺めること1分。






オレは人生を振り返ってみた。





今まで生きてきた中で、今が1番無駄な時間だろう…と。



そして、気付いた。



2日連続、尿の話題のブログを書いてることを…。