今年も7/23と7/26の2日間「宮城わらべうたの会」の武石先生をお呼びしたので、その時の様子をお知らせします。

 

 いちご組(0歳児)

 

 武石先生が部屋に入ると、じっと見つめる子ども達。「〇〇ちゃんこんにちは」と挨拶をしてわらべうた遊びが始まりました!この時期のお返事あそびやあいさつは、遊びとして行うので、子ども達は何度やっても楽しく、0歳から大切にすることで体が返事やあいさつを覚えるとのことです。

 武石先生が「〇〇ちゃん」と名前を呼んで、「れろれろ」と口を動かしたり、「てんこてんこてんこ」と手を動かすと、子ども達はその様子に目を向けていました。「てんこてんこてんこ」は真似る気持ちを育てる(それは学ぼうとする気持ちにつながる)ことを教えていただきました。

 1歳になったTちゃんは、担任の保育士と遊んでいる「にぎにぎにぎ」を、武石先生の声と動きに合わせて真似し、「じょうず、じょうず、じょうず」と褒めてもらいました拍手

  

 

 後半に行ったボールでの「ちょうだい」「どうぞ」のやりとり遊びは、子ども達が武石先生に慣れてきたことで、ボールを介してやりとりをしながら笑顔が見られていましたニコニコ

 

 もも組(1歳児)

 

 “上がり目下がり目のにらめっこ”や体を使った触れ合い遊びをしました。にらめっこではすぐに武石先生の周りに子ども達が集まり、上や下、ぐるっと動く目をじっと見つめていました。子ども一人ひとりのスピードに合わせて、一対一で行うこと、また一緒に遊ぶ大人が、目の前にいる子どもの反応を面白がりながら遊ぶことがとても大切であるとのお話をいただきました。

♪あがりめ さがりめ くるっとまわして

ねぇご(猫)の め

♪おふねがぎっちらこ ぎっちらこ ぎっちらこ

せんぞうや まんぞうぞ!

 

 「ちょうだい」「どうも」のやりとり遊びは、武石先生から貸していただいた羊毛ボールを通してやりとりを楽しみました音譜貸してもらい「どうも~」をする際、子ども達はニコッと笑顔になって、軽く頭を下げたり、その子なりの「どうも」を表しながら遊んでいました。時には大人が貸す側となり、「嫌!(貸さないよ)」「待っていてね」と敢えて言うことが、『人とのコミュニケーションの土台となるやりとりに繋がる』ということを教えていただきました。

 

         

 

 みかん組(2歳児)

 まずは武石先生と向き合い、正座をして、手を床に付き、目を合わせて「おはようございます」の挨拶をした子ども達。その後はゆっくりと頭を下げて、再び先生と目を合わせ、しっかりと挨拶ができたことを褒めていただきました。

“上がり目下がり目”のにらめっこでは、“笑わない”にらめっこに挑戦してみました。この日武石先生とにらめっこをして、始めは「うふふニコニコ」「あはは爆  笑」  と笑顔を見せていましたが、大人が笑わないでいると「あれ?これは笑わない遊びなのかな?」と子どもが気づいていくそうです。 “大人がやってみせて、子どもから引き出す”ことが大切と教えていただきました。

  

 子ども達はお話を見たり聞いたりするのが大好きなので、武石先生のお話や繰り返しの言葉にワクワクし、目も耳も釘付けになっていましたルンルン

 

 

 ばなな組

 

 “上がり目下がり目”では、「〇〇ちゃんにらめっこしよう!」と武石先生や保育士に名前を呼ばれて遊びが始まりました。一人ひとりが名前を呼ばれることで、「私が」「僕が」と言う気持ちになり子ども達の満足度が上るとのことです。

 「目を逸らさない」「笑わない」のルールで一人ひとりと向かい合い、先生とにらめっこ勝負!始めは少し緊張したり、恥ずかしそうにしていた子もいましたが、「目を逸らさず、笑わなかった」お友達が武石先生に「凄い!しっかり目を見ていたね拍手」と褒められると、自分も笑わずにじーっと目を合わせようとしたり、「負けないぞ!」と意気込み、最後はお互い笑って「あはは爆  笑」と楽しそうな声も聞こえていました♪

 

 “でんび押し”という、おでこをくっつけながら目を合わせて押し合う相撲に繋がる遊びもとっても盛り上がりました✨(※“でんび”とは“おでこ”の事です) 先生達と子ども達で一対一の勝負!この時とばかりに力いっぱい押してくる子ども達の力強さに先生達も思わず「参りました~笑い泣き

 

 

 ぶどう組(4・5歳児)

 

 “だれとだるま”というにらめっこ遊びをしました!ぶどう組では少しルールが増え、「目を逸らさない」「笑わない」「息をしない」の3つのルールで楽しみましたキラキラ 真剣ににらめっこをする子ども達。実はこっそり息をするお友達が・・・👀💭気づかれないように息をしたり、“お友達が息をしているかも…?”と相手の表情を見抜くことは、生きていく知恵に繋がっていくんだそうです!この日は、息をしているのでは???と見抜いた子はいませんでした(笑)

 

 “ぴょんぴょんぴょん”は歌に合わせてジャンプをする遊びです。両脚で1分、慣れてきたら4.5歳児はもう少し長く跳ぶことで体幹が育ち、転びにくくなるとのことです。武石先生とお友達が跳ぶ様子を見た後、子ども達は友達とペアになり、顔を見合わせて友達と同じ方向にならないように(右方向から)跳んでみました爆  笑今日は一緒に跳ぶことのみを楽しみましたが、相手の動きにつられないよう、長く交互に跳び続けられるとそのペアの勝ち!という勝負にもなる遊びとのこと。年齢と共に遊び方が複雑になり、面白さも倍増です!

 

 “おれはかまきり”の詩に合わせ、かまきり人形の文学遊びを見せていただきました!「おう なつだ!」「ひかってる!」等、子ども達にとって魅力的な語尾や、その語尾と共に「ゆらゆら~」「ぴしっ!!!」と動く人形の動きがとても面白かったようで、ぶどう組の子ども達は「もう1回見たい爆  笑」と武石先生にリクエストをし、大人気でした✨

 

 わらべうたを継続して遊ぶ中で「私はこのわらべうたが好き!」と好きなわらべうたを見つけて楽しんでいる子もいます!武石先生からは「一人ひとり好きなわらべうたを、是非、見つけてほしい。そのわらべうたが、その子とつながるツールになる」とのお話をいただきました。

 今回も、わらべうた一つひとつが、人と関わることの心地良さと共に、コミュニケーションのとり方や相手に対する力の加減、真似る力や体幹づくり等など…子ども達が生きていくための知恵やパワーをたくさん育んでいることを改めて学びました。

 

 そして、“大人が子どもと真剣に向かい合い、一緒に遊びを面白がることが大事”というお話がとても心に残りました! 

 これからもますみ保育園では、わらべうたを継続して楽しんでいきたいと思います。