江戸川区における特別養護老人ホームの状況 | 江戸川区議会議員 桝秀行のブログ

皆様こんにちは。江戸川区議会議員のます秀行です。


8月8日、江戸川区では7年ぶりの新設となった特別養護老人ホーム『古川親水苑 』の開所式が行われ参列して参りました。(データ消失により写真がありません…)


現在、区内には15の特養があり、全施設の定員数を合計すると1,190となりましたが、それでも入居待ちをされている方々(いわゆる待機者)は区内に800人いると言われています。


この待機者の数も、各施設に対して入居の意思を示している人の数を合計しているだけですので、潜在的な希望者数はこの数よりかなり多いものとも想像されます。


これからの高齢化社会に向けて、需要はさらに高まるものと思われます。特養と言えば、福祉の中でもセーフティネット的な存在ですので、他の福祉と比較してみても充実させていかねばならない分野である事に違いありません。


現在、江戸川区内の施設一覧は下記の通りです。


なぎさ和楽苑      120人

リバーサイドグリーン  50人

暖心苑          120人

瑞江特養老人ホーム  80人

小岩ホーム        50人

江戸川光照苑      60人

清心苑          136人

アゼリー江戸川     80人

特養ホームウェル    50人

特養ホーム泰山     72人

特養みどりの郷福楽苑 104人

特養ホームきく      80人

第二みどりの郷     48人

特養わとなーる     20人

古川親水苑       120人

江戸川さくらの杜    120人(H26.1開設予定)


特養は、言ってみれば半官半民の経営です。供給を増やすには民間の参入を促したいところですが、現在はそれを事実上許さない程の参入障壁が存在します。


民間が参入する際の障壁を下げれば、供給は需要に追いつくはずだと考えますが、現在は特養の性質上、人の命に近い部分での仕事が多くなる為に民間に任せるのは怖いという考え方などによりなかなか議論が進んでいません。


実際の運営は、公共の資本と考え方を取り入れた社会福祉法人の運営に限られてしまっています。利益を最優先にする民間の発想に偏りすぎれば怖い部分がありますが、もう少し上手に民間の力を借りる事ができないか、私はこれが特養市場の将来的な課題だと考えています。