こんばんは。
昨日、上尾市スポーツ総合センターで令和元年度第1回スポーツ指導者研修会が行われました。
コーチは日本スポーツ協会陸上競技指導員の資格を持っています。
陸上競技に限らず、スポーツ協会指導員の資格は4年間のうちに義務講習を受講しないと、更新ができません。
コーチは昨年度、1回目の更新をしたばかりですが、興味のある研修内容でしたので、受講してきました。
【研修内容】
①スポーツ中に命を落とさないために
②スポーツトレーニングの科学
①の講師の方は、日本サッカー代表チームドクターで日本代表選手のメディカルチェックもしてます。
また、代表の大会に帯同して試合中は医務室に待機しているそうです。
①の研修では、脳震盪、熱中症、アナフィラキシーの3つのテーマでした。
いづれも、命を落とす危険性があるものです。
陸上競技では脳震盪となるケースは思いつかないと思いますが、転倒して頭を強打することはあります。
特に800m、1500mなどの中距離では接触して転倒することがよくあります。
アナフィラキシーは、東松山陸上も夏に合宿をおこなっていますので、食物アレルギーについては知らなくてはならない知識です。
夏合宿でお世話になっているテル館では、食物アレルギーに対応した食事を提供してくれます。
なので、合宿参加者にアレルギーの有無を確認しています。
最後に、メディカルチェックの重要性にも触れていました。
小学4年生から運動強度があがり、運動中に突然死が増えるそうです。
平成11年~20年までの運動中の突然死 ( )内は運動後
保育園 、幼稚園 2
小学生 41(45)
中学生 113(68)
高校生 173(66)
突然死のリスク
親族で突然死したケースがある。
既往歴(親族含む)
高身長(手足が長い)。
→手足が長く、背が高い人は、血管が伸ばされており、通常の人より組織が弱いので負荷の強い運動で血管が破れやすいそうです。
熱中症は、陸上競技は4番目に多いスポーツです。
このことから、子ども達の安全を守るためにも役員さんにだけでなく多くの保護者の協力が必要不可欠です。
親にしかわからないお子様のサインもあると思います。
②の講師は、コーチも現役時代お世話になったことがある方。
ローマの世界選手権では4×100mRで7位などの成績を残し、コーチ世代では誰もが知るスプリンターです。
100mのベストタイムは10秒38ですが、今のレベルに例えるなら桐生選手、小池選手レベルのスーパースターでした。
日本陸連の役員も歴任してきた方です。
指導者は、色々な側面をもち、アスリートファーストであることを改めて実感しました。
指導者は単に、競技の技術指導だけではなく・・・・
医者、科学者、教育者、役者、芸術家、経営者、法律家の側面を持っています。
これらを持っていなければならないということ。
指導者の側面の役者
怒っていないけど、怒っている演技をしているときもあります。
本当に怒っているか、わざと怒っているのか?
目を見ればわかると思います。
だから、コーチはサングラスをしません。
また、サングラスは威圧感を与えてしまうと思っているのと、学校の先生が人の話をしている時は、相手の目を見なさい❗
と言っていると思います。
サングラスしてたら、コーチの目がどこにあるのかわらないでしょ。
これらをの側面を持つために、これらを学び、指導をしていかなければならないということ。
このほか、講習内容はまだまだありましたが、中身の濃い内容でした。
詳しい事をここで書くことはできませんが、学んだことを活かしていきます。
ロジェ・ルメール(元フランスサッカー代表監督)
「学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない。」
知っていること、経験してきたことだからといって、全てを教えられるわけではありません。
わかっていることを、教えられるように学ばなければならないこともあります。
もちろん、知らないことは学ばなければなりません。
自分の経験だけで教えることは絶対にしてはならないとコーチは考えています。
競技力だけではないことも。