こんばんは。増田です。

5月はピザを10枚も焼きました。

5枚は弊社のビジネスコミュニティ「KIZKI」で。

もう5枚はマイスピーさんや自動化の彦坂さんとのキャンプで。

うまいピザを研究すればするほど、うんちくは増えていく…!

 

ピザのフチはイタリア語でコルニチョーネと言って、額縁の意味。

 

ナポリピザ界隈ではこのコルニチョーネ部分の発酵や焼いた時の膨れ具合も評価ポイントになるのですが、実際のところ腹が減っていればだいたいのピザは食いたいものを乗せ、たとえ焼いただけの小麦粉でもうまいのである。

 

でも、それを押し付けてはいけないし

当人が納得するところまで認めたり、

リスペクトし合うのが面白いと思います。

 

「こーいうピザもいいよね!」とか。

 

「あーいうピザも食べたいと思ってた!」とか。

 

ピザはもともと庶民の食べ物ですので。

 

そこがなく、

哲学性ばかり追求してしまったとしたら、

「こーじゃなきゃピザじゃない」みたいに肩ひじはってしまったら。

それは押し付けになってしまうし、

ピザの面白みもなくなってしまう。

 

お笑いグランプリとかで予選敗退して

 

「「僕のお笑いを理解するには教養がいるからね(笑)」」

 

みたいに言う人みたいな感じ。

 

稀代の天才ともいえば、

裸の王様かもしれない。

 

それでも、それを選んだのであれば

それがその人にとって一番、いまもっとも正解に近いアクションなのだと思います。

 

でも、哲学を選びぬいてしまったことで

自分はもっと単純なのが好き!!!

 

ってなってどこかに落ち着いたら、

それが多分正解です。

 

ホームオーディオで真空管アンプとかレコード、スピーカーや電力会社にこだわったけど、

 

一周回って結局曲が良ければ

スマホでも十分いいし、なんだったら

カセットラジカセでいいべ!?みたいな感覚。

 

 

アリアンテ!?フォーカル!?

ANKERで十分いい音でしょ。

みたいな。

じゅうぶんいい音。ANKER。

あの価格で、あの音。

変に中域を良くするぐらいなら

多少ドンシャリぐらいがちょうどいい。

こんな感じで、

人から見ても自分からみてみても

 

こだわったらきりがないし

はたからみたら良くわからん。

ってこと、結構ありますよね。

だから、そこをうまーく通訳するのが

わたしらマーケターだと思うんす。

 

 

キャンプで焼いたピザも、

途中でつなぎの小麦粉が足りないとわかって

みなさんで申し訳ないなかご協力いただき

パスタをコーヒーミルですりつぶしたり、

買ってあったお菓子のポテチを粉々にしてつなぎにしたり(笑)

 

そしたら、

うまいのなんのって!!

偶然の産物であったのだ。

 

 

そのぐらいラフに偶然の産物でできあがったのもピザですので、そこに数十年そこら生きた人間が定義を作ることなんておこがましいのである。

 

うまけりゃなんでもいい。

 

パスタの粗挽き感や

ポテチの塩加減と油分が

見事に生地にマッチしたのである。

 

そう思った瞬間。

キャンプにありました。

 

こんなやり方、

ナポリピザの本場、

イタリア人から見たら、時速50キロで走るフィアット500の屋根に乗った人から飛び膝蹴りをくらうレベルの邪道かもしれない。

 

でも、

あのときたしかに

キャンプ場にいたみなさまは

明らかにほっぺたが落ちていた。

高度5000フィートぐらいから。

 

盛り過ぎか。

野外で飯を食う補正も

入ってたかもしれない。

 

でも「うまい」の空気感は

満場一致でした。

 

 

こういう感覚って

アクシデンタルコンセプト(偶発的にできあがったコンセプト)って私は名付けているんですが

 

 

そういうのがあってもいい。

ポテト入りのピザ生地は売れそう。

 

 

そして、

そういう感性が最終的に

新しい需要を生み出しますし、

売上が伸びたり地域産業が豊かになったりする一因になる。

同じノリで、

宇都宮には餃子がありますが、

地域名産の「ある果物」が入った餃子はない。

静岡浜松だと「バナナ餃子」ってのがあって、

非常に肉と相性がよくさっぱりなのにジューシーなのですが、

宇都宮にはそれがない。

こういう部分も、

「餃子はこう」みたいなのがあったら

絶対に生まれなかったイノベーションです。

「対象外の素人さんから見て、うまいかどうか?」

これを考え抜けれる人は

もっともお客様のためになっている可能性もあります。

 

変に哲学性を出してしまって

だーれにもわからなくなるのは

わるい方向に水瓶座っぽさを出してしまったときに起こります。

 

だから、

ことマーケをやっている方は。

 

ちゃんと「みんなが評価してくれる形」で

自分のスタイルを確立させて、

それで周りの喜ばせたい人が喜んでくれているか?

 

そのうえで、どんな具をピザに乗せたいか?のせるべきとおもったか?

 

ここを大事にして

普遍的な商売をしたいものですね。

 

私は、ソクラテスが壁画から飛び出てきたようなまじめな話にもとことん向き合いたいですし、

小学3年生男子がコロコロで覚えたような

くだらないギャグで腹筋を痛めたりもしたいと思っている派です。

 

 

そうすると、

いろんな人とおしゃべりできて

「作れるピザ」のレパートリーも増えて

超楽しいですからね。

 

なので、哲学性は自分が突き詰めたい所まででほどほどにしておくのが幸せなんだと思うなどしています。

 

ビジネスもお金も一緒なところがあると思いますので。

 

ピザってたのしいね!

(ピザを情報発信に置き換えて読んでみてね」