2018年8月4(土), 5(日), 11(土), 12(日)にかけて国営ひたち海浜公園で開催された音楽フェス「rockin'on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」に行ってきました。

この記事はその2日目の備忘録です。
1日目はこちらです。
2018-08-04 ROCK IN JAPAN FES. 2018 Day-1

この4日間最大のお目当ての松任谷由実出演日です。今回は私より5歳下のツレと一緒に行きました。

いやいや、とにかく暑い一日でした。水戸気象台の観測では36℃。海に近いひたち海浜公園はもう少し低い温度だったかもしれませんが、木陰にいても熱中症になりそうな猛暑でした。

8:30頃に入場して9時前にGRASS STAGEのテントエリアに設営。それからメロンソーダを買おうとスプーン二つを持って(金属製スプーン持参でアイス1個おまけしてくれます)、茶屋ビレッジに行ったら既に長蛇の列。結局HUNGRY FIELDでフェス飯。

一人だと持て余すことの多い開演前の時間ですが、あっという間に開演の時間になりました。

この日の渋谷陽一の朝礼のメインテーマはチケットボックス。

・賛否両論あることは認識してる。こんなところにお金をかけるくらいならチケット値下げしろと。
・でも、フェスは当日だけのものではなく、チケットを購入した日、アーティスト発表の日、タイムテーブル発表の日など始まる前からわくわくするイベントがある。
・そういうイベントをつなげて365日フェスにしたいくらい。
・今回はチケットが届いた日のわくわくをより楽しいものにするためにチケットボックスにこだわった。
・賛否両論あるのはわかるが、冬も春も続けたい。

ということでした。しばらく論争は続きそうです。

個人的には、チケットボックスを廃止してもチケット代は下がらないと思います。どちらかというとチケット代は需要と供給のバランスを取って決められているのではないかと思います。以前よりもチケットは取りやすくなっていると思います。SOLD OUTになるタイミングが徐々に遅くなっているので。

ステージや動線を増やして供給を増やしている点もありますが、年々少しずつ値上げしたりステージあたりの出演者数を少なくして需要を絞り、ロードファクター(需要/供給)が100%を少しだけ下回るように調整しているんだと思います。

最近チケット転売の問題が世間一般にも知れ渡るようになってきました。SOLD OUTばっかりのロードファクター100%の状態というのは、チケットが買えない音楽ファンに取っても、機会損失している主催者に取っても、決して幸福な状態ではありません。得をしているのはそのアンバランスの中で金儲けをしている転売屋と、そこからマージンを取っているオークションサイトだけです。

だったら、100%をほんのちょっと下回るように価格を上げて、増えた利潤を利用者に還元する、というやり方の方が、転売屋を除く全員が幸福になることができます。チケットボックスもそういう利益還元の一環なので、やめてもチケット代が下がることにはならないんだと思います。だからこそ、渋谷氏もチケット代を下げることよりも参加者の満足度を高めることに執心しているのだと(中長期的に満足度が上がったら、チケット代を値上げせざるを得なくなりますが...)。

話が脱線しました。ついついこういう話になると熱くなってしまいます。

渋谷氏が「67歳にはツラいアーティスト名」ということで、1回目はちゃんと言えたけど呼び込むときの2回目は「ぱむぱむ」と噛んだこの方からスタート。

■10:30~ きゃりーぱみゅぱみゅ (GRASS STAGE)
M1 にんじゃりばんばん
M2 つけまつける
M3 キミに100パーセント
M4 最&高
M5 きみのみかた
M6 ファッションモンスター
M7 インベーダーインベーダー
M8 み
M9 原宿いやほい
M10 もんだいガール

PAブースの右側で観てたんですが、ちょうど前後左右に0.5~1mくらいのスペースのある場所だったので、知っている振りだけ真似しながら観てたんですが、周りにも同じような方がたくさんいて楽しかったです。

ただ、めっちゃ暑い。持ってきたペットボトル2本があっという間に枯れて、途中でポカリスエット売場に買いに行くほどでした。まだまだ先が長そうだったので900ml入りの方を所望したら売り切れと。猛暑で需給バランスが崩れたようです。翌週公式サイトにも飲料品売場の混雑について謝罪の記事が掲載されていました。

私は暑いなりにも体を動かして楽しんでいたのですが、インドア派のツレにはこたえたようで、その後松任谷由実までずっとテントでごろごろしていました。

■11:20~ フレンズ (BUZZ STAGE)
セットリスト
M1 夏のSAYにしてゴメンネ♡
M2 常夏ヴァカンス
M3 夜にダンス

M4 塩と砂糖
M5 Love,ya!
(途中から)

TEMPURA KIDZのYU-KAとP→★が何度かゲスト出演させてもらったフレンズが気になったのですが、私も炎天下で踊った直後は少し心拍数を下げる必要があり、少し呼吸を整えてからBUZZ STAGEへ。

ちょうどYU-KAとP→★がバックダンサーを務めさせてもらった「塩と砂糖」の前の曲の後半くらいで屋根の下にぎりぎりもぐりこませていただきました。

「塩と砂糖」は最初にひろせひろせによる手振りのレクチャーがあってから、会場全員で盛り上がりました。ワンチャンはありませんでしたが、楽しいライブでした。

その後は私も拠点で休憩タイム。いつも一人じゃだだ広いテントの中もツレがごろごろしているとなかなか窮屈です。My Hair is Badの熱いライブを聴きながらぼーっとしてました。

■13:00~ レキシ (GRASS STAGE)
セットリスト
M1 SHIKIBU
M2 KMTR645
M3 年貢 for you
M4 GET A NOTE
M5 狩りから稲作へ
M6 きらきら武士

いやいや、いつもながら面白い。ちょっとファンキーな音楽がしっかりしているから、利いてるだけでも楽しい。ときどきステージングに歌詞に織り交ぜたユーモアを感じ取っているうちにあっという間の50分でした。

MCが何度も松任谷由実の「春よ、来い」に脱線して、その都度「怒られる」「干される」などと恐縮してましたが、松任谷由実って和田アキ子的な存在なんでしたっけか?

残り30分くらいのところで「あと2曲」と言ってからの「狩から稲作へ」がハイライトでした。曲振りでグッズの稲穂を購入した参加者をdisるdisる。「バカだね、そんなもの買っちゃって」みたいなこと言えるのは池ちゃんのキャラクターあってのことだと思います。

■14:35~ POLYSICS (SOUND OF FOREST)
セットリスト
M1 Electric Surfin' Go Go
M2 That's Fantastic!
M3 Young OH! OH!
M4 You Talk Too Much
M5 Tune Up!
M6 MAD MAC
M7 Let's ダバダバ
M8 SUN ELECTRIC
(最後の曲で離脱)


GRASSからFORESTまで歩くだけでヘトヘトになって、こういうときにいつも利用させてもらってるステージ上手側の木陰から観覧させてもらいました。

でも、このバンド、座って聴くんじゃもったいないですね。芝生に降りて踊りたいところですが、昼下がりのいちばん陽射しが強い時間帯に炎天下で体を動かす勇気はありませんでした。今度またもう少し涼しいときに踊らせてくださいまし。

最後の曲になったところで、腹ペコさんたちがGRASSに大移動を始めたので、私もついてFORESTを後にしました。


公園の一般エリアのレストランの前のドリンク売場は完売してました。いやー、暑かったもんねー。

■15:30 マキシマム ザ ホルモン (GRASS STAGE)
セットリスト
M1 恋のメガラバ
M2 小さな君の手
M3 maximum the hormone
M4 「F」
M5 便所サンダルダンス
M6 中2 ザ ビーム
M7 ロッキンポ殺し
M8 チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
M9 恋のスペルマ


いつも参加者に大人気のホルモン、この日もいっぱい集まってました。比較的空いてるぴょんぴょん橋から最も遠いステージ上手側で。

松任谷由実と同じ八王子出身ということで、MCは八王子祭り。ただし脱線する方向が松任谷由実ではなく同じ八王子出身のFUNKY MONKEY BABYSネタ。「初めてやった」というタオル回しにまで発展。

パワフルなサウンドとコミカルなMCはいつもながら楽しくて、大好きな「便所サンダルダンス」あたりでお腹いっぱいになって、拠点に戻ってごろごろしながら聴きました。

ステージ転換中にテントを畳んで撤収の準備をして、次の目当てを待ちました。

■16:45 松任谷由実 (GRASS STAGE)
セットリスト
M1 Sign of the Time
M2 Hello, my friend
M3 守ってあげたい
M4 やさしさに包まれたなら
M5 夕涼み
M6 ひこうき雲
M7 真夏の夜の夢
M8 春よ、来い
M9 卒業写真

こちらは詳しくは次の記事に書きました。
2018-08-05 松任谷由実 in RIJF18

「この歳になって失うものがあるとは思わなかった」と言っていた「フェスバージン」を他の何万人かの観客と一緒に奪うことのできた至福の時間でした。鈴木茂の生演奏が観られるとは夢にも思いませんでしたし、私への私信が含まれているのではないかと思うようなセットリストも最高でした。これからも苗場とか葉山とかへ行くことはなさそうなので、一生の思い出にさせていただきます。



本数は少なかったですが、ツレも私もお腹いっぱいだったし、翌日から仕事なので、この日はこれでおしまいにしました。



いつも西駐車場に出る通路は時間が早すぎて閉まってました。この導線、WING TENTの終演までは使わないことにしているのかもしれません。