年1回、ソーセージを手作りしています。割と本格的にやろうとするとそれなりの施設が必要で、4人以上集まるとで地元の作業施設を借りることができる(指導員もつく)のですが、この人集めが一番難しかったりします。今回はいろいろ声掛けをして、最終的には8人集めることができました。使う豚肉の量は60 kgです。

 

 

 実のところ、ソーセージを手作りしたところで、市販品と比較して決して「安価」ではありません。スーパーで一般的に売られているものはもちろん、高級品と言われているブランド品?と比較しても同等またはそれ以上につきます。苦労して、割高なソーセージを手作りする最大の理由はです。正直、一度自分で作ったソーセージを食べてしまうと、わざわざ市販品を買ってまで食べる気になれません。

 

 

 ここでの製作工程はざっくり、豚肉を練る、詰める、燻す、茹でるという4段階になります。後ろの3段階は成分に影響しませんが、練るという作業は豚挽き肉だけを練るわけではなく、色々なものを混ぜ込みます。多くは香辛料や調味料ですが、水も加えます。この加える水の量が曲者で、水の量を多くすると文字通り「水増し」が可能となります。安価な市販のソーセージは水の量が多いため、かなり水っぽいフニャフニャした食感や食味になるのに対し、自作では極限まで水を減らすので、しっかりした食べごたえと味わいになる点が大きく違うとみずがめ座は思っています。

 

 

 ネット上でソーセージのレシピを見ると、「燻す」工程が省かれている場合が多いようです。やはり家庭で作る場合では、この工程は少々ハードルが高いのでしょう。ただ、燻すと明らかに味が向上しますので(個人的好みもあります)、人集めの苦労があっても施設を借りて作っているのです。

 

 

 ソーセージは元来保存食ですが、それでもできたては一味違います。その日のうちに何本かいただき、真空パック済みの残りは冷凍庫に入れて、少しずつ楽しむ予定です。