あ・うん♡ぐるーぷ 第8回公演
『梅川・忠兵衛
〜近松門左衛門全集より〜』

@有楽町 博品館劇場


2020年5月新型コロナの影響により中止、
同年「アートにエールを!」ダイジェスト版の上演を経て、
今回、脚本・キャストを一新し、満を持しての本公演です。

大阪新町廓内。
捕り物騒動の鎮まった明け方、
偶然通りかかった若き医師間宮忠兵衛は、
粉雪が舞い散る中を真赤な蛇の目傘をさして橋を渡って来る
遊女梅川のその浮世絵から抜け出たような美しさに、
一瞬して心を奪われてしまう。
 
「なんとしても身請けする。
夫婦になろう、貴女に普通の暮らしをさせたいんだ!」

忠兵衛の純粋でひたむきな心に触れ、
諦めていた人生をもう一度生きなおそうと決心する梅川だった。
 
しかし、兼ねてから梅川に執着していた
大商人八衛門が二人の仲を知って阻止しようと動き出す。

梅川は遊女、身請けするには
多額の金がなければ自由の身にはなれない。

師匠の緒方洪庵、養子先の義母からも猛反対され、
身請けの金を用意出来るあてもなく、
途方に暮れ思い余った忠兵衛は、
とうとう師匠から預かった公金に手をつけてしまう…。
 
叔父の吉之助と洪庵の若い妻初は、
追いつめられた二人を哀れに思い
逃そうと奮闘するのだが…。

せめて最後に忠兵衛の生みの親に会おうと
手を取り合い故郷の新口村へと落ちて行く梅川と忠兵衛…。

降りしきる雪の中を非情にも
追っ手の呼子が響き渡るのだった。
 
雪深い山の奥、恋の逃避行を続ける二人の幻想的な場面、
廓の女たちの粋であでやかな衣裳の数々、
激しく華麗な立ち回り、新感覚の「美しすぎる時代劇」
あ・うん♡ぐるーぷならではの
「梅川・忠兵衛」にご期待ください。
 


烏羽宏至さん、森隼さん御出演。

以前、知り合いの殺陣師さんたちが
出ていた覚えのある時代劇団体さんです。


【梅川・忠兵衛】というと、
意外と周囲はピンとこないようで。

『冥途の飛脚』だよ、というと
ああ!あれかー!と頷いてくれました。笑

近松門左衛門の浄瑠璃。
有名ですもんね。

学校の授業でタイトルだけは
聞いたことがあるのかもしれません。

ちょっと脱線しますが、
『恋飛脚大和往来』
(こいのたより やまとのおうらい)

まるやまはこのタイトルが好きです。


二時間半、終始美しかったです。
『美しすぎる時代劇』でした。

若い人でも、これなら観てくれそうです。
分かりやすい。

浄瑠璃、歌舞伎、能に文学作品…
美しい古典作品たちをこれからも
舞台作品にしていって頂きたいです。



*+*・:.丸山小百合.:・*+*