このお話を頂いたのは五月の下旬、
緊急事態宣言が解除されて
数日が経った頃でした。

その時には既に私の周りで
舞台が軒並み中止になっていたり
なっていました。

舞台以外にも、映像や歌…
決まっていた仕事が次々と
なくなっている現状を前に、
この舞台さえも
『上演できないかもしれない』
って正直、思っていました。

でも、緊急事態宣言が明けて、
時のように、万全の対策でのぞめば、
上演が叶うかもしれない。

何より『まだ舞台なんてできない』
という声が上がっている最中、
新しい生活の中での演劇を模索し、
前に進もうとしている人たちと
その先を見てみたかった。


運営の皆様、キャスト、スタッフ…
みんなが公演できることを信じて
三週間という短い間でしたが
稽古をして参りました…

…しかし。
東京都内での感染者が
増加し続けていることを鑑みまして、
全公演中止 又は 延期 となりました。


『もしかしたら…』と
どこかで覚悟はしていました。

でも、いざ中止となると
受け入れられないものですね。

スケジュール帳に書きこまれた
稽古と本番の日程を
消していくのが悲しくて悲しくて。

やりたかったな。

とても、やりきれない。
残念です。


それでも、演劇のために、
お客様のために、私たちのために
苦渋の決断をした運営の皆さんは
もっと悔しいはず。。。。

どうすれば、この舞台芸術の灯を
点していられるのでしょうか。。。。


今日は大劇場の現場から
陽性患者が出て、東京公演が
中止になったとのニュースがありました。
その前は小劇場で集団感染が発生。

このwithコロナと言われる今、
芝居を上演するには
困難なことが山積みで、
絶望するばかりです。

それでも、新しい日常の中に、
舞台芸術が根付いていけるよう
願わずにはいられません。


出演が決まったのは六月。
願をかけた出演承諾でした。


叶わなかったなぁ…



公演を楽しみにしてくださった皆様、
応援してくださっていた皆様、
ご予約くださった皆様、
申し訳ございません。

でも、いつかまた
全ての芸術が人を幸福にし、
それらを楽しめるようになったら…
また応援してくださると嬉しいです。


っていうと、
しばらく活動しない、と
思われるかもしれませんが。笑

稽古もするし、
できうる限りの仕事は
お引き受けします。

また、舞台上演やイベント開催も
新しいこの生活様式の中で
模索していきたいと思います。


諦めない。


諦めたくないので、
いま願をかけます。

来年、この公演が
再演できる世になっていますように。


本当に素敵なカンパニーでした。
みんな、ありがとう。



**・.+丸山小百合+.・**