アイディアって?創作ってなんだろう?
私は今から約20年前、デザイン事務所でグラフィックデザイナーとして大手広告代理店(○通、大○、大日本○刷など)がらみの仕事をしていました。そのため今回の佐野研二郎氏のパクリ問題はすごく身近に感じます。
当時、デザイン広告の仕事はすべて手作業。もちろん、パソコンもネットも広告業界では使われていない時代でしたのでデザインアイディアの創作法としてデザインの縮刷版(世の中で発表されている広告デザインの資料集のようなもの)を参考に、アイディアを組み合わせたり、そこからインスパイアをうけたものを自分なりに(手作業で!)カタチにしていくというやり方でした。
私もその先輩の手法でデザインしていましたが、他人のアイディアをそのまま使うといわゆる「パクリ」になるので「参考にはしてもそっくり真似はしない」という最低限のモラルはもって仕事をしていたつもりです。それも当時はインターネットという情報検索ツールがなかったことが幸いしているのかと思います。
ジェームスWヤングの「アイディアのつくり方」という本には「アイディアとは既存の情報の新しい組み合わせである」と書かれていますが、私のデザインに関する考え方もこれと同様で、「AにBを足して全く別物であるcを創る。またはAからBを引いてCを創る」という考え方です。つまり、「AにBを足してA´を創る」という単なるAのバリエーションを増やすだけの手法では、模倣(パクリ)と捉えられてもいたし方のないデザインが出来上がってしまうわけです。
今回の佐野研二郎氏(およびその部下や仲間たち)のパクリ疑惑問題に対し猛烈な批判や攻撃が高まるのも「インターネットという便利な情報検索ツールで安易に仕事をしながら大儲けしてきやがって!」という真っ当なデザイナーやクリエイターによる怒りの声があるんじゃないかと思います。
というわけで、デザイナーの佐野研二郎氏にインスパイアされて、トートバッグのデザインを創ってみました。ちなみにビジュアル素材は、当MASK創作絵画教室の生徒さんの課題作品からパクッています。
当然、無許可無断使用~(だって、佐野氏にインスパイアされたんだもんっ!/笑)。
渦中の佐野研二郎氏・・・東京オリンピックエンブレムのパクリ釈明会見の時に、手描きのアイディアスケッチやコンセプトを構築していくメモや記録などがプロセスが解るように整理して発表されていたらまだ信用の余地はあったのですが、たんにパソコンでエンブレムの構成を説明したものとアルファベット展開したものだったので、「これはダメだな~」と直感しました。そんなの昔、私の隣のデスクに座っていたデザイナーがすでに発表してますし(笑)。
やはり、基本は手描きでありローテクチックなものが信頼性と説得力がありますね。
ベーシックデザインと基礎デッサンを学びたい方は、一刻も早く当教室へ!!なんてね~(笑)








