アーダーン首相の究極の謝罪
2021年8月に
NZのアーダーン首相が
太平洋諸国の人々に向けて行なった謝罪をご存じでしょうか。
→New Zealand government apologizes for dawn raids targeting Pacific communities in the 1970s
記事によると、
太平洋戦争の後、
NZは太平洋の諸国の人々を労働者として
NZに派遣させました。
しかし、失業率が深刻化した1970年代に
NZの警察などが
太平洋諸国からの移民コミュニティを対象に
尋問と検査を行い、
たくさんの人を国外に追放しました。
最近になって、
NZ政府はこれが人種差別であったことを認め、
謝罪に至りました。
その謝罪方法がレベチ。
In an extraordinary gesture, the NZ government present an ifoga to the Pasifika community, as an ie toga is wrapped around Prime Minister Jacinda Ardern, using the traditional Samoan symbolism of asking for forgiveness. #DawnRaidsApology pic.twitter.com/Xfbcl2SHcx
— The Coconet (@TheCoconetTV) August 1, 2021
アーダーン首相はその謝罪方法に
サモアの伝統的な謝罪の儀式を採用しました。
その儀式は
サモア文化の中でも究極の謝罪だそうで、
謝罪した相手が謝罪に対してYesかNoの意思を示すまで
相手の前に座り続けるそうです。
よくある、
政治家の一方的な
「わるかったと思ってる」
「誤解があった」
という謝罪じゃなくて、
謝罪を受け入れるかどうかを相手に委ねるって
すごい
相手を思いやるからこそできる行動だし、
生まれる信頼関係だね。
儀式後に
アーダーン首相がインタビューに答えています。
布が剥がされ、祝福と感謝を述べられたときは
すごくエモーショナルな瞬間だったそうです。
これ以上ないような謝罪、
なんか、血が通ってる感すごいよね。
一刻の首相でも血の通った政治って可能なんです、
政治家っていつも国民と乖離してるわけではないよって
勇気づけられました。
アーダーン首相は残念ながら引退されるそうですが、
NZでは引き続き血の通った政治が見れるでしょう。
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