生きているのは 不思議なことです
不思議だから 生きてゆこうと思う

高校生の頃
クッションに 顔をうずめて 息を止めてみたが 続かなかった どうしても息をしてしまう
水風呂に入ると 体が震えて 体を温めようとする
三日三晩起きていたら とうとう眠ってしまって 朝起きたら 初雪だった
他にも いろいろやった 体は生きようとしている

小学生の時 授業で 「心は何処にあるか指で指してみなさい」と 質問された
(先生 その質問 何だか変だよと 思いながらも)
私は 頭を指差した そして 少し嫌な気分になった

高校生の物理の先生が
パスカルの「パンセ」が 面白いし 生きて行くうえで糧になった
君たちも 気になったら 読んでみるといいと 言った

それでも 高校生の私は 自殺しようと思った
その前に 死刑囚のように
ミニュチュア・ボトルのスコッチ・ウィスキーを飲んだ おいしかった
煙草も吸ってみた おいしかった
”僕は 死ぬことを 軽々しく 選択することを 止めた”

お酒は 1日 ミニュチュア・ボトル1本
煙草は 1日 1本に すればよかった
仕事は そうはさせてくれなかった

死のうとは それから 思ったことはない
でも お酒と 煙草は 緩やかな自殺だった

酷い躁状態の後 酷いうつ状態になったことがある
死ぬ気力すらない 酒も飲めない
感情も死んでいる 何を食べても味がしない

もっと酷いのは そのうつ状態から 回復してゆく過程だった

Copyleft 2008.12 @yoshifumi_