masayukiのブログ(母の卵巣がんと向き合う日々) -2ページ目
こんばんは。


昨日、お昼前に病院から直ぐに来るようにと連絡があり、慌てて向かいました。婦人科病棟へ着くと個室に呼ばれ、部屋に入るとそこには酸素吸入されていて苦しんでいる母がいました。担当の看護師さんから詳しい状況を聞くと血圧が下がっていていつどうなってもおかしくない状態だと教えてもらいました。そして、僕は母を見るなり、号泣して母を何度も何度も抱きしめました。看護師さんから今はコロナ禍なので、面会は小一時間ぐらいと言われていました。しかし、時間が経つに連れ容態が悪化しているのを看護師さんも察して特例でずっと付き添ってもいいということになりました。僕は必死で母に話しかけ、励ましました。しかし、夕方になる頃には目の力や頷きが弱くなり、息も絶え絶えになって最悪の状況になりつつあることを感じました。そして、ついにその時がきました。夕方の5時前に突然息が止まり、何度も呼び掛けましたが、全く反応がありません。すぐさま、看護師さんが来て容態を確認し、暫くすると主治医も来て生死の確認がなされ、主治医が僕の顔を見て御臨終ですと伝えられました。もう何もかもが非現実的でまるで夢をみている感覚に陥りました。僕は最後まで諦めずに助けたい気持ちでいたので、母の死を受け止められませんでしたし、認めたくもありませんでした。しかし、暫くすると母の顔が苦しみから解放された穏やかな表情に変わり、まるで健やかに寝ているように見えました。僕はその母の顔を見た時に自然と安堵感に包まれてそれを受け入れることが少しできたような気がします。母は全てから解放されたんだと思いました。そう思わないと母が哀しむような気がしました。その後、エンジェルケアや手続きなどをして頂き、帰り際に主治医や看護師さんに9年間のお礼を伝えて無事に自宅まで帰ってきました。今、母は横で永遠の眠りについています。何度も話しかけて母の顔を撫でてあげています。でも、もう返事はしてくれません。悔しいけどこれが現実なんだと思いました。今夜と今日一日は母を偲んであげたいです。今の僕は途方に暮れています。これからどうしたらよいのかわかりません。また落ち着いたら、心境をブログに綴ろうと思います。

それでは、いつもこのブログを読んでくれた皆様、これまで沢山の応援して頂いてありがとうございました。同じ病気で悩んでる方やその家族の方の参考にしてもらえるのなら、このブログを残すつもりです。今、医学は大きく変わろうとしています。いつかみんなががんと共存できる日が来ることを心から望んでいます。どうか長生きして下さい。失礼します。