自分の会社を評価してみよう! 貸借編 | 日本経済復活への処方箋とは!? 22世紀へのモノづくり

日本経済復活への処方箋とは!? 22世紀へのモノづくり

「中小企業経営者」や「働く人」として危機感を持っている方へ
日本経済復活への解決策を共有していくブログです

日本経済復活への処方箋とは!?を考えていくブログです。

中小企業経営者の視線から、閉塞感の強まる日本経済に必要なモノとは何かを一緒に探っていきたいと思います。

 

前回は、中小製造業の損益計算書を取り上げ、損益モデルを示しました。

また、付加価値の計算方法についてもご紹介いたしました。

 

今回は、せっかくですので中小製造業の貸借対照表についてもご紹介したいと思います。

 

図1 中小製造業の貸借対照表モデル (中小企業実態基本調査 より)

 

まず、図1に中小製造業の貸借対照表を示します。

直近の2018年のデータとなります。

資産を100とした場合の各項目の割合としています。

 

平均的な中小製造業では、資産の内固定資産が31%程度、投資その他が12.7%程度となっています。

現金・預金などの流動資産は55.4%程度です。

 

負債は、資産に対して54.6%です。

流動資産55.4%に対して、負債総額が54.4%ですので皆さん何とかやりくりしている様子も窺えますね。

 

資本は資産に対して45.6%です。

このうち資本金が3.6%程度、利益剰余金が35.7%です。

 

資本は、正味の企業価値となりますので、元手となる資本金に対して、

事業活動を通じて10倍以上の企業価値に高めてきていると言えます。

 

皆さんも自分の会社の貸借対照表をこのモデルに当てはめて、比較してみても面白いのではないでしょうか。

 

表1 貸借対照表 (中小企業実態基本調査 より)

 

表1に詳細の貸借対照表を示します。

比較のために2004年のデータや、統計値実数、1社あたりの平均値、対資本金比についても記載してあります。

統計値の単位は[百万円]です。

 

2004年のデータと比べると、大幅に資産(資本)が増加しています。

顕著なものは、現金・預金、その他の流動資産、固定資産のうちの投資その他です。

1社平均の数値でそれぞれ、現金・預金63.6→94.6で31.0百万円増加、その他の流動資産17.8→26.8で9百万円増加、投資その他29.7→58.4で28.7百万円増加です。

 

そして、利益剰余金が88.7→164.1で75.4百万円増加です。

 

有形固定資産がほぼ変化なく、負債額もそれほど変わりません。

 

つまり、利益剰余金を投資と現預金に振り分けており、借入、設備投資などが増えていない事が読み取れると思います。

 

大企業で内部留保が問題視されていますが、中小企業でも同じような状況だと言えそうです。

 

企業の一つの側面としては、金融機関から借り入れをして流通するお金を増やし(信用創造)、

投資(有価証券などの金融的な投資ではなく、設備投資、人材投資などの実質的投資)を行って生産能力を上げ、

将来にわたる利益を出せる構造にしていく機能があると思います。

 

現実の経営状態としては、本来的な企業の機能が十分に発揮されていないと言えそうです。

 

中小製造業の経営者の皆さんは、どのように考えられますか?

 

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