びわ湖ホールの「神々の黄昏」2日目も無事に終了しましたね。昨日にも増して、今日の出演者の情感表出は大変大きく、心に迫るものがありました。


昨日の夜、1日目の公演を観終わり余韻に浸りながらブログを更新した後、本日のブリュンヒルデである池田香織さんとメッセージのやり取りをしました。彼女はホテルの部屋にホットプレートを持ち込み、焼肉を焼いてましたよ(笑)    空気清浄機がフル稼働してる写真も(笑)    あれだけの長丁場なのでスタミナは必要ですね。そして弾丸トークメッセージのやり取り(笑)    本番前に気持ちの余裕が垣間見え、こちらとしては明日が楽しみ!と思わずにいられませんでした。

今日の京響さん、昨日よりも更に更に満ち満ちた重厚感のある音色で、私のテンションもUP。ノルンの皆さまは難しい歌を綺麗に歌われておりました。そしてブリュンヒルデ登場。美しい。舞台を存分に使った動きも素晴らしい。ジークフリートのエリン・ケイヴス、グンターの高田智宏さん、ハーゲンの斉木健司さん、グートルーネの森谷真理ちゃんが好演。今日の組はハンペさんの細かい演出をしっかり歌手が演じており、目でも大変楽しませていただきました。そして1幕3場のメゾ2人による場面が素晴らしい。ワルトラウテの中島郁子ちゃん美声! ビロードのような声で、好きなタイプの声です。勿論ブリュンヒルデは素晴らしかった。序幕より中低音が増えてくるので、香織さんの良いところをたっぷり聴かせていただきました。

2幕ではハーゲンがめちゃくちゃカッコいい。男声合唱も素晴らしい! 私がバスだったら絶対にこのホイホーを歌いたいです(笑)    そしてその後、ブリュンヒルデが全部持っていきましたね。大迫力。でもここから自己犠牲まで約1時間休めるので、全力投球できます。Bravaaaaa!!!!!     余談ですが2幕終了後、ブリュンヒルデに「凄いよ! ゆっくり休んで」とメールしたら、ヅラを取ってもらってのんびりしてる写真が送られてきました(笑)    そして「あと自己犠牲だけで終わっちゃうの寂しい」と。余裕でしたわ。全然心配は要らない人です(笑)

3幕、美しいプロジェクションマッピングから始まり、ラインの乙女のアンサンブルが心地よかったです。あの難しい曲を大変良いピッチで歌っておられました。そしてジークフリート死。ジークフリートも死んでしまうまで素晴らしいお声。そして特筆すべきは、ここまで驚異的に素晴らしい音楽を奏でてきた京響さんが、ジークフリートの葬送行進曲で最高のパフォーマンスを聴かせてくれました。そして期待のブリュンヒルデの自己犠牲。言うまでもなく、最高の自己犠牲を聴くことができました。世界最高峰に君臨されるブリュンヒルデ歌いに並んだ(?)、いや追い抜いた歌唱だったのではないでしょうか。メッツォならではの厚い中低音が美しく響いておりました。気付いたら私は大泣きをしておりました(笑)

今日も6時間はあっという間。昨日のブログにも書きましたが、今回観客を入れての公演は叶わなかったものの、世界中の人に見てもらえ、びわ湖ホールの活動を周知することができ、大成功だったと思います。ただ無料配信は成功しましたが、赤字は解消しません。観ている視聴者で無料配信で大丈夫?と思う人がいれば、この公演のDVDを購入したり、びわ湖ホールに寄付をしませんか。しましょう。


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今回のライブ配信でワグネリアンが増えたのではないでしょうか。またワーグナーを聴きたいという方へお知らせです。

2020年05月30日(土)に第58回大阪国際フェスティバル2020   ワーグナー作曲「ニーベルングの指環」ハイライト(演奏会形式)が公演予定です。指揮は飯守泰次郎先生、ソプラノはペトラ・ラング、バリトンはミヒャエル・クプファー=ラデツキー、テノールはミカエル・ヴェイニウス、音楽は関西フィルハーモニー管弦楽団さんで、会場は大阪フェスティバルホールです。私はブリュンヒルデとジークリンデのアンダーで勉強をさせていただきます。




また9/5、6には愛知県芸術劇場コンサートホールにて、愛知祝祭管弦楽団主催の「三澤洋史のRING2020」があります。こちらは「三澤洋史によるダイジェスト版 〜2日間で描ききる指輪のドラマ〜」と題して演奏されます。9/5は「ラインの黄金」「ワルキューレ」、9/6は「ジークフリート」「神々の黄昏」です。私はブリュンヒルデで両日に出演します。よろしければ!